蒐書録#027:ハン・ガン『ギリシャ語の時間』ほか

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★ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(斎藤真理子訳、韓国文学のオクリモノ、晶文社、2017/10)

 韓江『희랍어 시간』(2011)

 晶文社の新シリーズ「韓国文学のオクリモノ」の第1回配本。すべて受け取りたい所存。

 

★ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ『カフカ――マイナー文学のために〈新訳〉』(宇野邦一訳、叢書・ウニベルシタス1068、法政大学出版局、2017/10)

 Gilles Deleuze et Felix Guattari, Kafka: pour une littérature mineure (1975)

 『ベルクソニズム』に続く新訳。かつて旧訳を読んで母語を非母語のように遇すること、という発想からおおいに示唆を受けました。この点では多和田葉子さんの『エクソフォニー』にも通じています。

 

★ヴィム・ファンデマーン『ローダンNEO 4 ヴィジョン』(長谷川圭訳、ハヤカワ文庫SFロ10-4、早川書房、2017/10)

 Wim Vandermaan, Perry Rhodan Neo: Ellerts Visionen (2011)

 ペリー・ローダンのリブートシリーズ第4弾。第8巻まで毎月刊行のお楽しみ。はよいのだけれど、その続きはどうなるのだろうか。

 

★亀山郁夫+沼野充義『ロシア革命100年の謎』(河出書房新社、2017/10)

 ロシア革命を文学や芸術の方面から検討する連続対談の記録。

 

★アーサー・C・ダントー『ありふれたものの変容――芸術の哲学』(松尾大訳、慶應義塾大学出版会、2017/10)

 Arthur C. Danto, The Transfiguration of the Commonplace: A Philosophy of Art (1981)

 

★ビアトリス・コロミーナ+マーク・ウィグリー『我々は人間なのか?――デザインと人間をめぐる考古学的覚書き』(牧尾晴喜訳、BNN、2017/10)

 Beatriz Colomina and Mark Wigley, Are We Human? (2016)

 マクルーハンの『メディアはマッサージである』を連想させる図像とテキストによる思索の記録。

 

★『美術手帖』第1061号2017年11月号「特集=GENDER IS OVER?――性とアートと想像力」(美術出版社)

 

★『ユリイカ』第49巻第19号2017年11月号「特集=スティーヴン・キング――ホラーの帝王」(青土社)

 

★『ユリイカ』第49巻第20号2017年11月臨時増刊号「総特集=志村貴子――『敷居の住人』『放浪息子』『青い花』から『淡島百景』、そして『こいいじ』へ」(青土社)

 

★『現代思想』第45巻第20号2017年11月号「特集=エスノグラフィ――質的調査の現在〔岸政彦責任編集〕」(青土社)

 

★『SFマガジン』第58巻第6号通巻724号2017年12月号「特集=オールタイム・ベストSF映画総解説 PART2」(早川書房)

 

★『科学史研究』第III期第56巻No. 283 2017年10月号(日本科学史学会編集)

 

★『日経サイエンス』第47巻第12号通巻558号2017年12月号「特集=ニュートリノ――異端の粒子が開く新世界」(日経サイエンス社)

 

★『pen』第21巻第20号通巻439号2017年11月01日剛「特集=SF絶対主義。」(CCCメディアハウス)

 

★鶴田謙二『デンキ 科學処やなぎや』(復刊ドットコム)