「神への信仰の前に複雑な社会があった」

「社会の複雑性の進化によって「神」が生まれた?――ビッグデータ解析により世界の宗教の歴史的起源を科学的に解明」(慶應義塾大学、2019.03.22)

慶應義塾大学環境情報学部のパトリック・サベジ特任准教授、オックスフォード大学のハーヴェイ・ホワイトハウス教授、ピーター・フランソワ教授、コネチカット大学のピーター・トゥルチン教授らの国際共同研究グループは、「セシャット(Seshat)」と呼ばれる人類進化史に関する大規模データベースの構築とそのビッグデータ解析を行い、社会の複雑性の進化が原因となって、世界中の宗教や「神」の信仰が生み出された可能性を明らかにしました。本研究の成果は、英国の科学雑誌『Nature』誌に3 月 20 日(現地時間)に掲載されました。

原論文は「世界史全体を通じて神への信仰の前に複雑な社会があった」("Complex societies precede moralizing gods throughout world history")で、13名の研究者による共著。

どう検証するかも含めて興味ある研究。