3月22日(金)の夜、荻窪の書店Titleでのトークイヴェント「言葉はあふれ、風化は進み、8年が経った」に登壇しました。
安東量子さんの新著『海を撃つ――福島・広島・ベラルーシにて』(みすず書房)の刊行を記念した公開インタヴューです。
本書は、福島県の南の端、いわき市に住まう植木屋の安東量子さん(1976年生まれ)が書いた、福島第一原発事故以後の7年半の記録です。告発でも日記でも報道でも報告書でもドキュメンタリーでもありません。
(イヴェント概要から)
原発事故後の混乱の最中から現在にいたるまで、安東さんご自身の経験を綴った本です。目に見えない放射性物質とともにどう暮らせばいいのか。専門家たちの説明と住民の心理との溝はなぜ埋まらないのか。あるいはなぜICRP(国際放射線防護委員会)の報告書に触れて、安東さんはそこに希望を見いだしたのか。そしてなにをしたのか。安東さんの経験と思考と感情の記録としか、とりあえずは呼ぶことのできない特異なテキストです。
山本貴光さんと吉川浩満さんと三人。 pic.twitter.com/9pz5gPqTci
— shigekiakai (@yoshinokuzu) March 22, 2019
(写真は、同書を編集した赤井茂樹さんが、イヴェント前の控えの場で撮影したもの)
このような本が、いったいどのように書かれたのか。同書の成り立ちと読解を中心に、吉川浩満くんとともに、安東さんにお話を伺いました。
安東量子『海を撃つ』(みすず書房)の公開インタヴューを準備しながら、同書のまわりに置いていたのはこういう本でした。(この他、電子化したものはお目にかけられず) pic.twitter.com/hRiUaIqXSa
— 山本貴光 (@yakumoizuru) March 23, 2019
下記はTitleのイヴェント告知ページと「ETHOS IN FUKUSHIMA」のページで公開された動画「信頼を取り戻す・末続地区の経験ー原発事故の後で」へのリンクです。