みすず書房

トークイヴェント「言葉はあふれ、風化は進み、8年が経った」

3月22日(金)の夜、荻窪の書店Titleでのトークイヴェント「言葉はあふれ、風化は進み、8年が経った」に登壇しました。 安東量子さんの新著『海を撃つ――福島・広島・ベラルーシにて』(みすず書房)の刊行を記念した公開インタヴューです。 本書は、福島県の…

脳科学は法にどのようなインパクトをもたらすか

吉川浩満(id:clinamen)とともに、図書新聞(2840号、2007/10/6号)にB.ガーランド『脳科学と倫理と法——神経倫理学入門(Neuroscience and tha Law)』(古谷和仁+久村典子訳、みすず書房、2007/07、ISBN:4622073153)の書評を寄稿しました。 脳指紋法のよ…

もう一冊、みすず書房の新刊より。こちらは映画書。 ★田中眞澄『小津安二郎と戦争』(みすず書房、2005/07、amazon.co.jp) 1937年9月―1939年7月、一下士官として中国大陸で従軍。1943年6月には軍報道部映画班としてシンガポールに赴任、終戦の日を同地で迎…

★増田聡『その音楽の〈作者〉とは誰か——リミックス・産業・著作権』(みすず書房、2005/07、amazon.co.jp) 増田聡(ますだ・さとし, 1971- )さん(id:smasuda)の新著が書店に並んでいるようです。読了後にメモランダムを作成します(とりあえず刊行情報を…

★川口喬一『昭和初年の『ユリシーズ』』(みすず書房、2005/06、amazon.co.jp) 本書は、ジェイムズ・ジョイス(James Joyce, 1882-1941)の『ユリシーズ』(Ulysses)(1922)が、ヨーロッパの片隅からはるばる東の果ての島国へたどり着き、かの地でたどっ…

★『みすず』no.529、2005年7月(みすず書房) 川田順造(かわだ・じゅんぞう)氏による「光芒を放ちつづける巨星」は、2004年10月にレルヌ叢書(L'Herne)から特集号(第82号)が刊行されたクロード・レヴィ=ストロース(Calude Lévi-Strauss, 1908- )にま…

みすず書房の新刊書より刮目の二冊。 ★木村敏『関係としての自己』 (みすず書房、2005/04、amazon.co.jp) 精神病理学の第一人者による、著作集完結以来はじめての論文集である。対人恐怖症、離人症、統合失調症などにあらわれるこころの病理との面接をつう…

★ジャック・デリダ『生きることを学ぶ、終に』 (鵜飼哲訳、みすず書房、2005/04、amazon.co.jp)#0378 Jacques Derrida, APPRENDRE À VIVRE ENFIN: Entretien avec Jean Birnbaum (Éditions Galilée, 2005) ジャン・ビルンバウム(Jean Birnbaum)による、ジ…

★池内了『寺田寅彦と現代——等身大の科学をもとめて』 (みすず書房、2005/01、amazon.co.jp)#0377* 言えばつまらないようなことだけれど、科学者寺田寅彦(てらだ・とらひこ, 1878-1935)の魅力は、文系/理系という偏狭な壁をかるがると越える知性のたたず…

みすず書房、2005年4月の新刊案内より。 ★ナディン・ゴーディマ『いつか月曜日に、きっと』(福島富士男訳) ★東谷譲『進駐軍クラブから歌謡曲へ——戦後日本ポピュラー音楽の黎明期』 ★木村敏『関係としての自己』 ★ジャック・デリダ『生きることを学ぶ、終に…

★『みすず』第47巻第3号、2005年4月号(みすず書房) ジル・ドゥルーズ「ザッヘル・マゾッホからマゾヒズムへ」(國分功一郎訳)は、訳者解題によると、雑誌Arguments, no.21 (Editions de Minuit, 1961) に掲載された、Gilles Deleuze, De Sacher Masoch au…

★『みすず』no.525、2005年3月号(みすず書房) ・ノーマ・フィールド「民主主義を愛したとき——2004年アメリカ大統領選挙」 ・サラ・ロイ「ホロコーストとともに生きる——ホロコースト・サヴァイヴァーの子供の旅路」(岡真理訳) Sara Roy, "Living with the…

★ジュリア・クリステヴァ『斬首の光景』(星埜守之+塚本昌則訳、みすず書房、2005/01、amazon.co.jp)#0167 Julia Kristeva, VISIONS CAPITALES(Editions de la Réunion des musées nationaux, 1998) 本書は、ルーヴル美術館が(美術館・美術史)外部から人…

★ロラン・バルト『旧修辞学便覧』(沢崎浩平訳、みすず書房、1979/04、amazon.co.jp)#0149 Roland Barthes, L'ANCIENNE RHÉTORIQUE: AIDE-MÉMOIRE(1970) Communication誌16号(1970)掲載の論文。 #つづく

★『みすず』no.524、2005年1/2月号(みすず書房) ☆読書アンケート特集 恒例の読書アンケート特集。151人の書き手が2004年に読んだ書物から5冊以内を選び、寸評をつける企画。3段組みで100ページのヴォリューム。目をとおすうちに、読みのがしたり、そもそも…

■みすず書房 ☆キャシー・カルース『トラウマ・歴史・物語 持ち主なき出来事』(みすず書房、amazon.co.jp)【精神医学】 ⇒http://www.msz.co.jp/titles/06000_07999/ISBN4-622-07109-6.html ☆ジョン・ロールズ『ロールズ 哲学史講義(上)』(みすず書房)【…

★ジャック・カボー『シモーヌ・ヴェーユ伝』(山崎庸一+中條忍訳、みすず書房、1974/10)#0042 Jacques Cabaud, L'expérience vécue de Simone Weil(Plon, 1957) ヴェーユの歿後14年ほどの時点で書かれた評伝。日本語で読める評伝はあと数冊あるようなので…

ことのついでに、同紙で報じられている新刊予定から気になるものをピックアップ。 ☆細見和之『アドルノの場所』(12月中旬予定) ☆ジョン・ロールズ『ロールズ 哲学史講義(上下)』(上巻は2005/01上旬予定、下巻は2005/02中旬予定) ☆岩淵達治『ブレヒトと…

★ジョゼフ・ルドゥー『シナプスが人格をつくる――脳細胞から自己の総体へ』(森憲作監修、谷垣暁美訳、みすず書房、2004/10、amazon.co.jp) Joseph LeDoux, Synaptic Self: How our brains become who we are (Viking Penguin, 2002) 最近では『エモーショナ…

★マーガレット・ロック『脳死と臓器移植の医療人類学』(坂川雅子訳、みすず書房、2004/06、amazon.co.jp) Margaret Lock, TWICE DEAD: Organ transplants and the reinvention of death (University of California Press, 2001)

★ロラン・バルト『テクストの快楽』(沢崎浩平訳、みすず書房、1977、amazon.co.jp) Roland Barthes, Le plaisir du texte (Éditions du Seil, 1973) ロラン・バルトを再導入する。Seuil社の新版全集とコレージュ・ド・フランス講義録(書物とCD)、演劇論…

★ロラン・バルト『新=批評的エッセー――構造からテクストへ』(花輪光訳、みすず書房、1977、、amazon.co.jp) Roland Barthes, Nouveaux essais critiques (Éditions du Seuil, 1972)