★ジャック・カボーシモーヌ・ヴェーユ伝』(山崎庸一+中條忍訳、みすず書房、1974/10)#0042
 Jacques Cabaud, L'expérience vécue de Simone Weil(Plon, 1957)


ヴェーユの歿後14年ほどの時点で書かれた評伝。日本語で読める評伝はあと数冊あるようなので、目をとおし終えたら比較総評してみたいと思う。


ちなみに先日読んだ冨原眞弓氏による評伝『ヴェーユ』(Century Books人と思想107、清水書院、1992/04、amazon.co.jphttp://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050106)は、コンパクトながらヴェーユの思索と社会へのかかわり方(生き方)の関係を要所にしぼって明確に伝えてくれるという意味で良書でした。と書けば、評伝でそれを書くのはあたりまえだろうと思われるかもしれませんけれど、たとえば同叢書(Century Books 人と思想)を数冊読み比べてみると、なかなかそうでもないことがわかります。とは言わずもがなでありますが。