「日本の古本屋」のカード決済法

いつもお世話になっている「日本の古本屋」のカード決済の仕組みが変わって、以前と比べて決済完了までに必要な手続きが2ステップほど増えた(より正確には、より簡潔な決済法が選択肢から消えて、手間の多い選択肢が残った)。

以前は、登録してあるカードでの決済を選ぶと、3桁のセキュリティコードを入力して決済完了のボタンを押したら処理が終わっていた。現在は、そのあとさらに、カード会社に登録してあるIDとパスワードを入力する処理が続く。

セキュリティ強化という面ではよいことかもしれない一方で、この2ステップはされど2ステップで、私のように年中あれこれ注文するユーザーにとっては、存外馬鹿にならない。

従来より2ステップ手間が増えたのに加えて、これを面倒に感じる要因がもう一つある。そこで求められるクレジットカード会社に登録しているIDとパスワードは、日頃滅多に入力することがないので、そのたび確認する手間を要する。また、そうしたパスワードはランダム生成した文字列だったりするので、覚えておくわけにもいかない。

つまり、「日本の古本屋」サイトでの入力の手間として増えたのは2ステップだが、ユーザー側で生じる手数はさらに多くなるわけである。

目下は「手間が増えたなあ」と感じている。これが注文行動にどう影響するのかは分からない。

ただ、大変ものぐさな自分のことを想像すると、こんなふうになりそうだと思う。

以前はちょっと気になるテーマや本があると、かなり軽率に「日本の古本屋」で注文していた。しばらくは、そんなふうに思い立ったあとで、「でも、あれを入力するのは面倒だからなあ。ぜひとも必要というわけでもないし、いまはいいか」となるかもしれない。

もっとも、こうした手続きの変更は、慣れの問題でもあるので、そのうちここに書いた気分もけろりと忘れて、再びほいほい注文するようになってもおかしくはない。

この頃、DISTANCE.mediaでインターフェイスに関する連載をしていることもあり、ウェブやアプリの操作感について、従来以上に気になるようになっているのだった。