2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

★『現代思想』第33巻第5号(青土社、2005/05、amazon.co.jp)#0404 特集は「公共性を問う」。身近な話題としては下北沢の再開発問題を扱った論考が三本。そのほか「ジェントリフィケーション」を中心にすえた議論が目立つ。ジェントリフィケーションとは簡単…

★『ユリイカ』第37巻第5号(青土社、2005/05、amazon.co.jp)#0403 特集は「人形愛——あるいはI,DOLL」。 人形作家恋月姫氏と作家金原ひとみ氏の対談、四谷シモン氏、押井守氏へのインタヴュー。その二つのインタヴューで聴き手をつとめた榊山裕子氏の「ベル…

05月06日のエントリ「ものを見る眼を洗いなおす」に関してお寄せいただいた情報を追記しました。ありがとうございました>山村修さん 2001年の2月から3月にかけて、三鷹市美術ギャラリーにおいて「マクシム・デュ・カン展——150年目の旅」が開催されていた、…

★中谷礼仁+中谷ゼミナール『近世建築論集』(acetate002, acetate) 2004年2月に刊行され完売した同書の第二刷が6月15日に刊行されるようです。初刷を逃したあなたもこの機会に。建築の近代(モダン)を考えるためにも、そのひとつ前を見ておくにしくはなし…

伊奈さん(id:inainaba)のブログで下記の刊行を知る。読んでみたいと思う。 ☆渡辺潤+伊藤明己編『〈実践〉ポピュラー文化を学ぶ人のために』(世界思想社、2005/05、amazon.co.jp) ⇒BLOG_inainaba > 2005/05/12 > [books]『<実践>ポピュラー文化を学ぶ…

★ジョン・スターリング『大脳皮質と心——認知神経心理学入門』(苧阪直行+苧阪満里子訳、心理学エレメンタルズ、新曜社、2005/04、amazon.co.jp)#0402 John Stirling, Cortical function(Routledge Modular Psychology, Routledge, 2000) 新曜社より「心理…

★岩波書店編集部編『ブックガイド〈心の科学〉を読む』(岩波科学ライブラリー105、岩波書店、2005/05、amazon.co.jp)#0401 一口にブックガイドといってもさまざまな流儀がある。過日本書の予告を目にしたときは、「心の科学」に寄与している各分野から必読…

★淀川長治『淀川長治のシネマトーク』(マガジンハウス、1999/08、amazon.co.jp)#0400 淀川長治(よどがわ・ながはる, 1909-1998)氏が雑誌『anan』に1989年から1998年にわたって連載した「シネマトーク」から196本を編んだ一冊。見開き二頁ごとに一作品を…

★I.カント『純粋理性批判(中)』(原佑訳、平凡社ライブラリー539、平凡社、2005/02、amazon.co.jp)#0399 Immanuel Kant, Kritik der reinen Vernunft 渡邊二郎氏による補訂をほどこした翻訳書の中巻。第1版と第2版を比較しながら読める工夫を施してある。…

★エドマンド・スペンサー『妖精の女王 2』(和田勇一+福田昇八訳、ちくま文庫す16-1、筑摩書房、2005/04、amazon.co.jp)#0398 Edmund Spenser, The Faerie Queene (1590-1596) 全四分冊の第二分冊。原書の第2巻から第3巻。 ⇒作品メモランダム > 2005/04/18…

★ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(中平浩司訳、ちくま学芸文庫ウ15-1、筑摩書房、2005/05、amazon.co.jp)#0397 Ludwig Wittgenstein, Tractatus Logico-Philosophicus 20世紀人文系の古典的著作を精力的に刊行しているちくま学芸文庫…

★新宮一成+立木康介編『フロイト=ラカン』(講談社選書メチエ330、講談社、2005/05、amazon.co.jp)#0396 講談社選書メチエのサブシリーズ「知の教科書」最新刊は、フロイトとラカンの名を冠している。 言語活動を介することで人間はどのように現実を経験…

★村松友視『ヤスケンの海』(幻冬舎文庫む3-3、幻冬舎、2005/04、amazon.co.jp)#0395 ヤスケンこと安原顯(やすはら・けん[あきら], 1939-2003)と中央公論社時代以来の交流をもった著者による回想録。 メチャクチャ。

★『at』0号(太田出版、2005/05、amazon.co.jp)#0394 ☆特集=グローバリズムを遠く離れて 2005年秋に創刊が予定されている季刊雑誌『at』の創刊準備号が書店に並んでいる。おもな目次は以下のとおり。 ・柄谷行人「革命と反復 序説」 ・上野千鶴子「生き延…

★『オルタナティヴ・モダン——建築の自由をひらくもの』(TN Probe Vol.13、TNプローブ、2005/05、amazon.co.jp)#0393 TNプローブ叢書第13弾。TNプローブというのは、 TN プローブは、1995年から株式会社大林組が行っている文化事業の一つで、展覧会・講演会…

★藤森照信『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書012、筑摩書房、2005/05、amazon.co.jp)#0392 藤森照信(ふじもり・てるのぶ, 1946- )氏の新著は『人類と建築の歴史』。「人類と」というところに注目。建築史の本なのだが、「マンモスを食ってたころ」…

[文学

★『すばる』2005年6月号(集英社) ⇒集英社 > 『すばる』 http://www.shueisha.co.jp/CGI/magazine/rack.cgi/magazine/subaru_detail.html?key=detail_b&zashimei=subaru

★『新潮』第101巻第6号、2005年6月号(新潮社) ⇒新潮社 > 『新潮』 http://www.shinchosha.co.jp/shincho/index.html

★『群像』第60巻第6号、2005年6月号(講談社) 2005年1月号に第一部が掲載された大江健三郎氏の新作『さようなら、私の本よ!』第2部「死んだ人たちの伝達は火をもって」。角田光代氏と星野智幸氏の対談は「小説は学べるか・ 教えられるか?」。第48回群像新…

★『文學界』第59巻第6号、2005年6月号(文藝春秋社) 「北野武インタビュー——時代劇では、恥ずかしくなく遊べる」 『カイエ・デュ・シネマ』誌第600号に掲載された北野武監督へのインタヴュー。 聴き手は蓮實重彦氏。 北野氏がいつか撮りたいと語っている『…

モーリス・ブランショ(Maurice Blanchot, 1907-2003)の邦訳作品があいついで刊行されつつある。 ☆『私についてこなかった男』(谷口博史訳、書肆心水、2005/04、amazon.co.jp) 書肆心水からは、ブランショの『文学はいかにして可能か』とその論究対象であ…

★『永遠のハバナ』(Suite Habana)(84min, 2003) 台詞や解説を抜きに、ハバナに暮らす人びとの一日を映した作品。 一日とは起きてから眠るまでのあいだ、朝食をとり、学校や職場に移動し、勉強や仕事に従事し、昼食をとり、仕事をし、家に帰り、入浴、自…

★三井圭司『写真の歴史入門——第1部「誕生」新たな視覚のはじまり』 (とんぼの本、新潮社、2005/03、amazon.co.jp)#0389 東京都写真美術館の専門調査員・三井圭司(みつい・けいし, 1970- )氏による上記展覧会のカタログに該当する書物。展覧会と同様に四部…

★「写真はものの見方をどのように変えてきたか 1 誕生」(東京都写真美術館) 人が写真史への道に踏み込む入り口はいろいろあると思うけれど、たとえば蓮實重彦(はすみ・しげひこ, )氏の大著『凡庸な芸術家の肖像——マクシム・デュ・カン論』(青土社、1988…

★「セネカ哲学全集」(全6巻、岩波書店) 岩波書店からルーキウス・アンナエウス・セネカ(Lucius Annaeus Seneca, BC0004c-AD0065)の「哲学全集」全6巻の刊行がはじまる。編集に名を連ねるのは大西英文氏と兼利琢也氏。 セネカはローマ帝政初期の政治家・…

泡音楽

アンゲロプロスの新作『エレニの旅』を観にいったら、ジャン=リュック・ゴダールの『Notre Musique』予告編が流れていた。 日本でも日仏学院などで先行的に上映されているこの作品、秋には一般公開される様子で未見のわたくしはいまから心待ちにしている一…

★『エレニの旅』(170min, 2004) ΤΡΙΛΟΓΙΑ: ΤΟ ΛΙΒΑΔΙ ΠΟΥ ΔΑΚΡΥΖΕΙ テオ・アンゲロプロス(Θεοδωροσ Αγγελοπουλοσ, 1935- )の『エレニの旅』を観る。 1919年、赤軍のオデッサ入城によってかの地に暮らしていたギリシア人の一団が、難民としてテサロニキに…

★クレメント・グリーンバーグ『グリーンバーグ批評選集』 (藤枝晃編訳、勁草書房、2005/04、amazon.co.jp)#0388 アメリカの美術批評家・クレメント・グリーンバーグ(Clement Greenberg, 1909-1994)が書いた批評から、15編を選んで訳出した一冊。グリーン…

★『植草甚一スクラップ・ブック28——シネマディクトJの映画散歩アメリカ編』 (晶文社、2005/04、amazon.co.jp)#0387 「シネマディクトJ」シリーズには、本書アメリカ編のほかに、フランス編、イタリア・イギリス編、誕生編がある。

★『植草甚一スクラップ・ブック25——ジャズの十月革命』 (晶文社、2005/04、amazon.co.jp)#0386 ジャズ・アヴァンギャルド、オーネット・コールマン、セシル・テイラー、エリック・ドルフィー etc. 解説は先頃、法政大学出版局から落語本を上梓した平岡正明…