2003

本格ゲーム・デザイン論

★Katie Salen + Eric Zimmerman, Rules of Play: Game Design Fundamentals(MIT Press、2003/11、ISBN:0262240459) 本書は、ゲームのデザイン(設計)を理論的かつ実践的に考察する書物である。 ここで「ゲーム」とは、ヴィデオ・ゲームやコンピュータ・ゲ…

★中村洪介『近代日本洋楽史序説』(林淑姫監修、東京書籍、2003/03、amazon.co.jp) ここは文化の吹き溜まりだといったのは誰だったか忘れたが、大陸から見て東の果てともいえる日本には、本当によく諸外国の文物が流入してごたまぜになっている。 いまでこ…

★臼田捷治『現代装幀』(美学叢書02、美学出版、2003/03、amazon.co.jp) 臼田捷治(うすだ・しょうじ, 1943- )氏が折りにふれて発表してきた戦後装幀史にまつわる論考を集めた書物。登場する固有名を列挙する。清原悦志、中垣信夫、杉浦康平(インタヴュー…

★モーリス・ブランショ『ブランショ政治論集 1958-1993』(安原伸一郎+西山雄二+郷原佳以訳、2005/06、amazon.co.jp) Maurice Blanchot, &Eaacute;crits politiques: Guerre d'Algérie, Mai 68, etc. 1958-1993(Éditions Lignes & Manifestes, 2003) モー…

★村松友視『ヤスケンの海』(幻冬舎文庫む3-3、幻冬舎、2005/04、amazon.co.jp)#0395 ヤスケンこと安原顯(やすはら・けん[あきら], 1939-2003)と中央公論社時代以来の交流をもった著者による回想録。 メチャクチャ。

★『永遠のハバナ』(Suite Habana)(84min, 2003) 台詞や解説を抜きに、ハバナに暮らす人びとの一日を映した作品。 一日とは起きてから眠るまでのあいだ、朝食をとり、学校や職場に移動し、勉強や仕事に従事し、昼食をとり、仕事をし、家に帰り、入浴、自…

★『PTU』(88min, 2003) ジョニー・トー(Johnnie To)監督、2003年の作品。 組織犯罪課の刑事は街のチンピラを追うなかで拳銃を失くすという失態を演じる。彼の友人である特殊機動隊PTUのリーダーとその部下は失われた拳銃を探す手伝いに乗り出し、夜の香…

★テリー・イーグルトン『アフター・セオリー——ポスト・モダニズムを超えて』(小林章夫訳、筑摩書房、2005/03、amazon.co.jp)#0331 Terry Eagleton, After Theory (Penguin Books, 2003) テリー・イーグルトン(Terry Eagleton, 1943- )が2003年に刊行した…

★『イタリアーナ』第29号、2003 #0222 ☆連続講演会「カラヴァッジョの真実」 ・浅田彰+岡崎乾二郎+岡田温司「カラヴァッジョを巡って」 ・宮下規久朗「カラヴァッジョ 人と芸術」 ・水野千依「カラヴァッジョの先駆者たち ロンバルディアの16世紀」 ・石鍋…

★林道郎『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない1――Cy Twombly』(ART TRACE、2003/12)#0202 林道郎(はやし・みちお, 1959- )氏による絵画をめぐる講義「絵画は二度死ぬ、あるいは死なない」の記録。講義は全7回で、一回分ごとに一冊の冊子として刊行される予…

★鹿島茂『勝つための論文の書き方』(文春新書295、文藝春秋社、2003/01、amazon.co.jp)#0195 問いを立てることに主眼を置いた文章・思考作法書。

★『カント全集15 人間学』(岩波書店、2003/11、amazon.co.jp)#0114 岩波書店から刊行の新訳『カント全集』も気づけばあと三巻(『純粋理性批判(下)』『書簡II』『別巻』)を残すばかりとなった。 2004年の2月12日で、カントの歿後200年とのこと。

★梶田昭『医学の歴史』(講談社学術文庫1614、講談社、2003/09、amazon.co.jp)#0112 梶田昭の『医学の歴史』は小さな書物ながら、非常に目配せがきいているすばらしい本だ。古代ギリシアから古代ローマを経てアラビア文化へ継承された文化がルネサンスで再…

★『美術手帖』Vol.56 No.843 2004年01月号(美術出版社、2003/12) ☆特集=会田誠と山口晃――平成画狂人たちのコンセプチュアルな冒険

★早野透『日本政治の決算――角栄VS.小泉』(講談社現代新書1694、講談社、2003/12、amazon.co.jp)

★竹内洋『教養主義の没落――変わりゆくエリート学生文化』(中公新書1704、中央公論新社、2003/07、amazon.co.jp) 教養がない。ともかく教養がないのである。どのくらい教養がないかというと、「教養」という言葉がどんな意味内容を持っているのかもよくわか…