「岩波文庫で読む「感染症」」第4回

岩波書店のnote「コロナの時代の想像力」に、連載「岩波文庫で読む「感染症」」の第4回を書きました。

今回は、古代ギリシアの歴史家トゥキュディデスの『戦史』に記述されたアテナイの疫病について眺めております。当人も感染したという疫病の実態について、こまやかな観察に基づき、憶測を交えず記す姿勢には改めて驚かされます。

『戦史』(上中下、久保正彰訳、岩波文庫青406-1, 2, 3)は重版されて手に入ります。

 

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ここまでの連載をまとめておきます。

 

・第1回:古典の小宇宙に問いかける

・第2回:パンデミック・シミュレーター――カレル・チャペック『白い病』

・第3回:現実がゆらぐとき、物語は世界を照らす灯となる――ボッカチオ『デカメロン』

・第4回:憶測から遠く離れて――トゥキュディデス『戦史』