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・8月の後半からは、東京工芸大学の前期に担当した二つの講義「ゲーム学I」と「シリアスゲーム論」の成績評価と、郡淳一郎さんのディレクションの下、『IDEA』誌(誠文堂新光社)からご依頼いただいた原稿の準備と執筆などに明け暮れておりました。昨年の今頃は、日本女子大学の「情報社会論」の成績評価中で「あのこのー、たんいはー、ひこおきぐもー」などと歌っておりましたが、さて、今年はどうなりましたことか。


・上記との関連で、岩波文庫の来歴を調べるために、各種資料を集め読んでおりました。岩波文庫は、20年ほど前から、全巻を集め読もうと考えて蒐集繙読してきた文庫でもありましたので、ありがたい機会です。この延長上で、古今東西の各種叢書・全集に、どのような作品が収録されているかということを調査しながらまとめてみたいとも念じております。


・非常勤講師を務める専門学校東京ネットウエイブの前期も9月初めに終了し、定期的な講義からしばし解放されたところです。この時間を使って、しかかり中の翻訳(Plato, Prehistorian)、『文体百般(仮)』(新潮社)単行本版のゲラの確認、『「百学連環」を読む(仮)』(三省堂)単行本化のためのリライト、『漱石『文学論』論(仮)』の執筆、新たに書くことになったプログラム入門書の準備、『ユリイカ』次号の準備などを進めたいと念じております。


・先日お知らせした田川建三ほか『はじめて読む聖書』(新潮新書、2014/08、ISBN:4106105829)が重版になったと版元からお知らせをいただきました。作品社から『新約聖書』個人全訳版を刊行中の田川先生のインタヴューだけでも十二分の価値ある書物だと思います。


・つくりたいゲームとアプリケーションソフトの案がいくつかあり、そのための時間を確保するにはどうしたらよいかと思案中。といっても、普段学生の皆さんから「いろいろやりたいことがあって時間が足りないんですが、どうしたらいいですか」とお尋ねいただく折にお答えするように、結局は持ち時間をどう配分するかというだけのモンダイであります。そういう意味では、目下一番削って差し支えないのはSNSの読み書きに使っている時間かもしれないと睨んでおります(私の場合)。


・日々、万物流転という言葉を思い出しながら、どのようにして知識の地図を描くことができるだろうかと考えています。こうしている間にも膨脹変化してゆくネットのデータに対して、優れた検索エンジンを使って探りを入れること。これについては関係各所の人知れぬ尽力によって、相当便利になってきたと思います。私が昨今関心を持っているモンダイは、検索結果なり、リンクをたどって接触したデータを、そのつど流れ去るままにするのではなく、さりとて目についたものをどこかにひょいひょい放り込んでおいて、いざとなったら検索するというやり方だけに頼るのでもなく、どう扱うことができるかということです。というのも、そのようにして記憶領域にしまいこんだデータは、ユーザーがなにかのきっかけで検索しない限り、ユーザーの意識に上ることもないまま死蔵されるだけになりがちだなあと思ったりもするからでした。これについては、コンピュータとソフトウェアの力で、つまり、アイディアと技術の力で、まだまだできることがあるように思っています。