エドガー・アラン・ポー・コレクション

テキサス大学オースティン校のハリー・ランサム・センターが公開しているデジタルコレクションに「エドガー・アラン・ポー・コレクション(Edgar Allan Poe Collection)」がある。

ポーによる手稿、書簡の他、所有していた新聞、譜面、書物などのデジタル版が公開されている。

あわよくば、マルジナリア(書き込みを施された蔵書)もないかなと思ったのだけれど、本はちょっとしか入っていなかった。

とはいえ、ポーに関心がある向きには、とても有益で楽しいコレクション。

 

hrc.contentdm.oclc.org

ついでながら、バルティモア・エドガー・アラン・ポー協会(The Edgar Allan Poe Society of Baltimore)のページも。

こちらでは、ポーの著作集のデジタルテキストなども公開されていて便利。

www.eapoe.org

『Rytmos』

『Rytmos』(Floppy Club, 2022)

Twitterで教えてもらった、音を使ったパズルゲーム。

平面上に置かれたポイントを全て通るように、出発地点から一筆書きのようにラインをつなげて出発地点に戻るというルール。つまり、ループを描く。

ただし、そのラインは角まで進まないと曲がれない。

うまく線をつなぐとクリアとなって、そのライン上をボールのようなものが移動して、ポイントを通過するたび音が出る。これがミニマルミュージックのようにループする。

というのを、六面体の各面について、順番に行ってゆく。一面をクリアすると、その面の音楽が流れる状態で、二つめの面をプレイする。二面をクリアすると、一面に重ねて二面の音楽が流れる。三つめ、四つめ……六つめと、すべての面をクリアすると、それで音楽が完成して、ステージクリア。

気持ちがよくて楽しい。

リリースの予定は、2022年6月とあり、目下はデモ版をダウンロードして遊べる状態。

下記は、ゲーム配信プラットフォームであるSteamのリンクです。

store.steampowered.com

黒死病にかんする詩

ギョーム・ド・マショー『声楽と器楽アンサンブル作品集』(ラコドン/アンサンブル・ジル・バンショワ/ヴェラール、Cantus Records、CANTUS9629)

Guillaume de Machaut, Vocal and Instrumental Ensemble Music (Le Jugement du roi de Navarre) (Racodon, Ensemble Gilles Binchois, Vellard)

黒死病(ペスト)に触れている文芸その他の作品を調べるうちに、フランスの音楽家、ギョーム・ド・マショー(Guillaume de Machaut、1300頃-1377)の「ナヴァル王の裁き(Jugement du roy de Navarre)」がその一つであることを知る。

『世界大百科事典』(平凡社)によると、マショーは世俗歌曲約115曲、モテット23曲、ミサ曲1曲を残しているとのこと。

リンク先は、Naxos Music Libraryの同アルバム。1994年に録音されたものとのこと。

ml.naxos.jp

上記の調べ物の過程で、こんなウェブページにも遭遇した。

「ペストと疫病について必読の14の名詩」と題して、ルクレティウスから21世紀までの詩を紹介している。

interestingliterature.com

 

と、このところ、メモをあれこれ投稿しております。

大学その他で、ニュースやサイトを紹介したい場合などに、結局のところ、自分のブログに投稿しておくのが楽ちんなのではないか、と思ってのことでした。

 

念じてゲームをプレイするサル

ニューラリンク社がYouTubeで公開した動画。

脳にチップを埋め込まれたサルが、はじめは普通に手でコントローラを操作して、『ゲーム(Pong)』をプレイし、その過程を通じて得られた神経活動のデータに基づいて、今度は手を使わず、神経活動のみで同じゲームを操作できるようになった、という様子を映したもの。サルが口にしている管は、ご褒美のバナナスムージーが供給される装置のよう。

www.youtube.com

全集類について

書店に、定期購読を依頼した本。

★『伊藤整日記』(全8巻、平凡社)第2回配本から

『山田慶兒著作集』(全8巻、臨川書店)

★『ヘーゲル全集』(全19巻24冊、知泉書館)第5回配本から

 

以上の他に、次の本も同様に購読中。

★『吉本隆明全集』(全38巻+別巻、晶文社)

★『藪内清著作集』(全8巻、臨川書店)

★『新版アリストテレス全集』(全20巻、岩波書店)

★「西洋古典叢書」(京都大学学術出版会)

★「近代社会思想コレクション」(京都大学学術出版会)

★「テキストアナリティクス」(岩波書店)

★「近代「国文学」の肖像」(岩波書店)

 

全集といえば、大友克洋の全集も講談社から刊行予定だそうな。近年では、『水木しげる漫画大全集』(全103巻、別巻5、補巻5、索引1、講談社、2013-2019)、『つげ義春大全』(全22巻、講談社、2020-2021)も講談社でした。

otomo-complete.com

2人協力プレイゲーム

ゲームデザイン講座で、受講生から教えてもらったゲーム。

2人協力プレイゲーム。ということは、一緒に遊ぶ人が必要。

どうやって協力が楽しい状況をつくるかは、ゲームデザイン側の頭の使いどころ。

 

『It Takes Two』(Hazelight, 2021)

store.steampowered.com

『We Were Here』(Total Mayhem Games, 2017)

store.steampowered.com

ルネ・デカルト『哲学原理』フランス語版(1668)

Gallicaで公開されている、ルネ・デカルト『哲学原理』フランス語訳版。

René Descartes, Les Principes de la philosophie (1668)

同書に収録されている、デカルトがフランス語版の訳者クロード・ピコ(1614-1668)に宛てた書簡に記している、学問を樹木に喩えるくだりを確認しようと思って覗いたのでした。下図はそのページ。

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gallica.bnf.fr