朝、美術手帖2004年3月号掲載の草間彌生のインタヴュー(インタヴュアー=斎藤環)を読む。


冒頭で、編集者が斎藤の仕事を要約・紹介すると、草間は開口一番に「ああ、そうですか。じゃ、ナウイわけですね」と言う。シビレる。


少し空腹を覚えたので仕事に取り掛かる前に底を入れることにする。メカブご飯を作成することに。シュッと作ってシュッと食べたいときにメカブご飯は最適なんである。


調理はそれをしも調理と称してよいのかと思うほど簡単。お椀一膳のご飯を用意する(麦ご飯を推奨)。そこにジャコをまぶす。その上からメカブをかけて、鰹節をちらし、最後に好みで醤油かポン酢を少々。以上である。もしこの工程に時間を要することがあるとすれば、これから米をとぐ、あるいは、鰹節を削るなどの仕事がある場合だけである。あとはシュッと食べる。


腹ごなしに少々家事などをして窓の外を見やると晴天。片付けていたらヒポクラテス『古い医術について』岩波文庫)が案の定三冊出てくる(探せばもう一冊くらいありそうだ)。昨日入手した寅彦も一冊出てくる。挫折感を紛らわせるために気持ちを盛り立てて、「そうだ、クサマトリックスに行こう」と思い立ち六本木へ。


クサマトリックスはすごかった。とゆうか、草間はいつ見てもスゴイのだが。展示場に一歩足を踏み入れるなり、なにかが見えないなにかが放射されているのである。赤字に白の水玉で構成された無限水玉地獄。くらくらするのは三時間の睡眠に不平を唱える愚生の脳みそが反乱を起こしているからではない。


くわしくはまた別の場所に感想を書いてみたいと思うのだが(ともったいをつけるようなもんではないのだが)、同時期に開催されている六本木クロッシングの出展者たちが気の毒に思えてしまうほど圧倒的な空間でありました。


帰宅して仕事。ヒポクラテスと寅彦が肩を組んで笑っている。