「ベラルド・コレクション 流行するポップ・アート」@東急Bunkamura ザ・ミュージアム


ポルトガルはシントラにあるシントラ近代美術館に寄贈されているポップアートの個人コレクション。


ポップ・アートに限らず、20世紀にはいってからの芸術の多くは、見て美しいかどうかというのとは別に、なにを素材に選んだか、それをどこに置いたか、という作品のコンテクストを理解することが先にたつ。一種の頓知合戦とでも言おうか。


それでも(というのもへんだが――美的な判断と頓知は両立しうるから)デュシャンが既製品(レディ・メイド)から選び出した「瓶掛け」はそれなりに美しいと思う。作品名がなかったら古代から発掘された用途のわからない道具にも見えるかもしれない。