世界の支配者としてのヘラクレス、獣帯に割り当てられた、彼の身体の部分、
15世紀の写本、
パリ、国立図書館(Ms. gr. 2419, fol. 1r.)。
(『ムネモシュネ・アトラス』、p.20)
■メモランダム
・「獣帯人間(zodiac man; l'homme zodiaque)」の図を見つけられるだけ集めて、
1) 時代順
2) 図形としての類似
3) 対応関係の類似
などの各種基準によって並べてみること。
・人体と天体を結びつける発想の根とヴァリエーションを辿ってみること。
・マニリウスの『アストロノミカ』の発想は、どこから来たのか。
・後のパネルでも言及される古代バビロニアにおける肝臓占いや、古代インド、古代中国などにおいて、占星術の発想には、どのような共通点と相違が見られるか。天文と人文(じんもん)の関係にまつわる文化誌。
■図像へのリンク
⇒SPAZIO > 小池寿子「身体をめぐる断章 その13 体液の脅威」
http://www.nttdata-getronics.co.jp/profile/spazio/spazio66/koike/index.htm
瀉血と天体図の組み合わせによる「占星術的人体」への言及で上図も参照されている。
⇒museo galileo > Philosophers and the cosmos > Heavenly medicine
http://brunelleschi.imss.fi.it/galileopalazzostrozzi/object/HeavenlyMedicine.html
■資料へのリンク
⇒Bibliothhèque nationale de France > Expositions virtuelles > Ciel & Terre > 3 L'homme zodiacal
http://expositions.bnf.fr/ciel/entre/index3.htm
フランス国立図書館の展示にある「獣帯人間」の項目
⇒Luminarium > Anniina Jokinen,“Zodiac Man: Man as Microcosm.”
http://www.luminarium.org/encyclopedia/zodiacman.htm
多数の「獣帯人間」の図像を引用紹介している。
■関連文献
★Zoè Fachan, L'homme zodiaque: L'astorologie tèmoin des noces de l'homme et de l'univers (Editions AGEP, 1991)
★Alexander Roob, Alchemy & Mysticism: The Hermetic Museum (TASCHEN)
アレクサンダー・ロープ『錬金術と神秘主義――ヘルメス学の博物館』(TASCHEN、2004)
図像集。「マクロコスモス」と「ミクロコスモス」の部に、関連図像が掲載されている。
■『ムネモシュネ・アトラス』
⇒版元ドットコム > 『ムネモシュネ・アトラス』
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7566-1222-9.html
⇒作品メモランダム > 2012/04/05 イメージの巨大地図を読み解く
http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20120405/p1
*文献など、関連情報は随時追記してゆきます。