例によってだからどうしたってなものですが、今年行った仕事を並べてみました。
(道理で時間がないわけだ……)
■A. 本
★01.『「百学連環」を読む』(三省堂、2016/08)
★02.山本貴光+吉川浩満『脳がわかれば心がわかるか――脳科学リテラシー養成講座』(太田出版、2016/06)
★03.仲谷正史+筧康明+三原聡一郎+南澤孝太『触楽入門――はじめて世界に触れるときのように』(朝日出版社、2016/01)
巻末の「触感年表」を監修しました。
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ミームデザイン学校で寄藤文平さんとデザインベーシックコースの講義を担当しています。
本日は全5回の第3回。年内最終回。
寄藤さんが言及していた図「創造のクレブス・サイクル(Krebs Cycle of Creativity)」が掲載されているエッセイは次のものでした。
★Neri Oxman, Age of Entanglement (the Journal of Design and Science, MIT Press)
http://jods.mitpress.mit.edu/pub/AgeOfEntanglement
★ネリ・オックスマン「もつれの時代」(山形浩生訳)
http://jods.mitpress.mit.edu/pub/ageofentanglement-jp
山本が紹介した文献はこんな具合。
★小野厚夫「情報ということばを尋ねて」(全3回、「情報処理」、2005)
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/kernel/seika/ISSN=04478053.html
★小野厚夫『情報ということば――その来歴と意味内容』(冨山房インターナショナル、2016/05)
https://t.co/EUy3tTWFt6
★ジェイムズ・グリック『インフォメーション――情報技術の人類史』(楡井浩一訳、新潮社、2013/01)
http://www.shinchosha.co.jp/book/506411/
★加島卓『〈広告制作者〉の歴史社会学――近代日本における個人と組織をめぐる揺らぎ』(せりか書房、2014/03)
http://www.serica.co.jp/330.htm
★佐藤恵子『ヘッケルと進化の夢』(工作舎、2015/09)
http://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-466-8.html
「学問(science)」と「技芸術(art)」については拙著『「百学連環」を読む』(三省堂、2016/08)をご覧あれ。
生徒のみなさんへ:ご質問などがある場合は、いつでも遠慮なくメールその他でお知らせくださいませ。連絡先は本ブログのプロフィール欄に記してあります。
■2017年生徒募集
ミームデザイン学校では、2017年2月4日から2017年度の生徒募集を始めるようです。
★MeMe Design School(公式サイト)
http://www.memedesign.org/
★MeMe Design School(facebook)
https://www.facebook.com/MeMeDesignSchool/
(MeMe Design School facebookページより)
先日のゲンロンカフェの鼎談でもご紹介したthe Journal of the History of Ideasのブログはこちら。
毎週の「読んだもの」はたいそう参考になります。
各方面にこういうアンテナが欲しいものです。
東京ネットウエイブでの講義は、本日で冬休み最終回。
高校生の講義では、Post truthという言葉から出発して、インターネットで虚実を見分けるにはどうすればよいかという検討を。
専門学校1年生の講義では、ゲームにおける「評価」の重要性とAIを活用する手法などについて。
2年生の講義では、学生が作成中の企画書を題材として、90分をかけて具体的に批評と議論。
熱意と好奇心のある学生との議論は、とても勉強になる得がたい時間でございます。また来年(後期の残り)。
昨年に続いて『週刊読書人』2016年12月16日号(第3169号)の特集「冬夜読書 2016年の収穫」に寄稿しました。
3冊を選んでコメントを書くというアンケートです。総勢41名が回答を寄せています。
『早稲田文学』2016年冬号第1022号(早稲田文学会発行、筑摩書房発売、2016/12)は、篠山紀信客員編集による「快楽の館」特集。
「失敗は蜜の味――ゲームの快楽について」というエッセイを寄稿しました。
⇒早稲田文学
http://www.bungaku.net/wasebun/
⇒篠山紀信展「快楽の館」(原美術館)
http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/IoXcFNSpLejTadmKb86i/
★エトムント・フッサール『内的時間意識の現象学』(谷徹訳、ちくま学芸文庫フ21-5、筑摩書房、2016/12)
Edmund Husserl, Zur Phänomenologie des inneren Zeitbewußtseins (1893-1917) (Husserliana Bd. X, Martinus Nijhoff, The Hague)
フッサール(Edmund Husserl, 1859-1938)による時間論の新訳がちくま学芸文庫から刊行された。
人間が感じる時間の意識をどのように記述しうるか。内的な時間意識について考えることは、そもそも私たちが「意識」と呼んでいるなにごとかを、どのように捉えうるかという検討でもあるわけです。
おおまかな目次は次のとおり。
第一部 一九〇五年の内的時間意識についての諸講義
・序論
・第一章 ブレンターノによる時間の根源についての学説
・第二章 時間意識の分析
・第三章 時間の構成と時間客観の構成
第二部 一九〇五ー一九一〇年の時間意識の分析への追記と補足
訳者解説
索引
本書の既訳書には『内的時間意識の現象学』(立松弘孝訳、みすず書房、1967)がある。底本は異なるとのこと。
■関連文献
ちくま学芸文庫から刊行されているフッサールの翻訳は次のとおり。
★『ブリタニカ草稿――現象学の核心』(谷徹訳、2004/02)
★『間主観性の現象学 その方法』(浜渦辰二+山口一郎監訳、2012/05)
★『間主観性の現象学II その展開』(浜渦辰二+山口一郎監訳、2013/09)
★『間主観性の現象学III その行方』(浜渦辰二+山口一郎監訳、2015/10)
また、文庫で読めるフッサールには次のものもある。
★『純粋現象学及現象学的哲学考案』(上下巻、池上鎌三訳、岩波文庫643-1, 2、1939/02-1941/10)
★『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(細谷恒夫+木田元訳、中公文庫、1995/06)
★『デカルト的省察』(浜渦辰二訳、岩波文庫青643-3、2001/02)
★『フッサール・セレクション』(立松弘孝訳、平凡社ライブラリー659、2009/01)
訳者の谷徹さんによる本として次のものがある。
★『これが現象学だ』(講談社現代新書、2002/11)
★『意識の自然――現象学の可能性を拓く』(勁草書房、1998/10)
■関連サイト
⇒立命館大学 > 谷徹プロフィール
http://research-db.ritsumei.ac.jp/Profiles/28/0002727/profile.html
⇒Husserl Page > Husserliana
http://www.husserlpage.com/hus_iana.html
フッサリアーナの全巻書誌が掲載されています。