スンマ


どこぞの書架に並んでいるとおぼしき古い洋書(トマス・アクイナスのスンマ)が『InterCommunication』の表紙を飾っている。


部屋でこの雑誌をとりだして、一瞬戦慄が走った。


ま た や っ て し ま っ た の か。


――呆然しかかるもまずは落ち着くことにする。そば茶を淹れて飲み、椅子で沈思黙考することしばし。作戦が功を奏してことなきを得た。「なぁんだ、あれは『みすず』の読書アンケート特集号だよ。って、共通点は古い本の写真だけだよ」


こんな疲れる生活とおさらばするために、はてなダイアリーにメモをつけはじめたはずなのだったが。