紀伊國屋じんぶん大賞2017の大賞に輝いたのは、加藤陽子『戦争まで――歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)でした。
紀伊國屋のサイト(下記リンク先)では、加藤先生の受賞コメントも公開されています。
一部を引用します。
私たちがどこへ行くのかを考えるには、私たちがどこから来たのかを考える、これが王道でしょう。危機を感じた時、人々はどのような選択をしてきたのか、これを考えるのが歴史です。私には、「歴史」に対する希求が社会の中に顕現してきたように感じられるのです。歴史の役割と醍醐味は、過去を正確に描きながらも、未来を創り出す力があるところだと思います。
よろしく拳々服膺したい言葉であります。
なお、同サイトでは、ベスト30のそれぞれの本についても、推薦者の言葉が紹介されています。