★『10ミニッツ・オールダー』(2004/07、amazon.co.jp)
劇場でも観たのだからDVDまで買わんでもええじゃないか、という話もあるのですが繰り返し観たい作品があるのでついね……ってなぜわたくしはそんなエクスキューズをしているのか。ところでなぜこのDVDのチラシの表紙はゴダールが独り占めしているのか?(あるいは全監督分のヴァージョンがあったりするのか?) 変な邦題がとりさげられて原題に戻ったのはよかったと思います。変な邦題=「イデアの森」「人生のメビウス」。
それはそうと、ついにDVD化なったクロード・ランズマンの『ショア――虐殺の証言』(2004/06、amazon.co.jp)を手にいれようと、渋谷のタワーレコードに行ったんですよ。
最初はまず自助努力。諸カテゴリー(監督別・俳優別・ジャンル別・メーカー別・新旧別)が乱立する混沌とした棚を探します。監督別分類……そもそもランズマンのコーナーはない。俳優別……って俳優は出てこないからなァ。ジャンル別……おお、ドキュメンタリー・コーナーか。ってんで見にいくと、ない。戦争ドキュメンタリーのコーナーにもない。仕方がないので検索端末で調べてみると、データはある。そこでそのデータをプリントアウトしてサーヴィス・カウンターの店員氏にききました。「これ、在庫ありますか?」
店員氏がなんて言ったと思います?
「売り切れです!」
ですよ。売 り 切 れ。
もう帝都では『ショア』がバゲットのように売れているのかと。売り切れとはどういうことかと。
はしたなくも「売り切れ」という言葉に軽い衝撃を受けてしまいました。「売り切れ」=「大人気」という勝手な意味づけが働いてしまったわけですが、落ち着いて考えれば(落ち着かなくっても)単に在庫がないというだけのことですネ。
#ホントに大人気だったらそれはそれで愉快なことですが。
しかたがないので amazon.co.jp で注文しました。これを書いている時点で残り二点だそうです。売り切れますよ!