id:soledadesさんからバトンをいただきました。


この Musical Baton たらいうもの、あなたの目下の音楽趣味傾向を開陳してみせなさい、という趣旨のようです。




■Total volume of music files on my computer(コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)


83GB


100ギガバイト・ショック(cf. http://d.hatena.ne.jp/clinamen/20050616/p1)にはいたらずそっと胸をなでおろす昼下がり。




■Song playing right now(今聞いている曲)



John Cage, james joyce, marcel duchamp, erik satie: an alphabet (english version)


同名のアルバム(amazon.co.jp)に収録されているもの。CDだと二枚組みで、一枚目に英語ヴァージョン、二枚目にドイツ語ヴァージョンが収録されています。


なんのことはない、iTune のシャッフル機能でたまさか選ばれていた曲(Chance Music !)。


といってもコンピュータが生成するランダムも実際には(以下略)。


⇒WERGO > james joyce, marcel duchamp, erik satie: an alphabet(独語)
 http://www.schott-international.com/shop/php/Proxy.php?purl=/wergo/products/show,93606.html




■The last CD I bought(最後に買った CD)


日本のインディーズ・バンドのディスク。


勢いで入手し、バンド名を記憶していないうえに、ディスクが見当たらない。不覚。orz




■Five songs (tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me(よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)



クレイジー・キャッツ「だまって俺について来い」


子供の頃から繰り返し聴き続けると、人格形成にも影響があるのではないかと思われるものの、クレジー・キャッツを聴かない人生を歩んだことがないのでその効果のほどは不明。なにがあっても「みろよ青い空、白い雲/そのうちなんとか、なるだろう」と、お気楽極楽になりすぎる嫌いもあるのが強いて探せば欠点か。





「メセシーナ/ムーンライト」
 MESECINA / MOONLIGHT


映画アンダーグラウンドのサウンドトラックに収録された一曲。どこか物悲しく調子っぱずれなジプシー風バンドによるユーゴ/バルカン音楽にちょっと見分けがつかないほどいろいろなものが入り混じったおもしろせつない楽曲。でも聴くと気分が浮き立つ。


(上記ディスクはカヴァー写真が amazon.co.jp に登録されていなかったので DVDのものを掲載しています。リンク先はディスクです)





モンティ・パイソン「オリヴァー・クロムウェル」
 Monty PythonOliver Cromwell


イングランドの英雄オリヴァー・クロムウェル(Oliver Cromwell, 1599-1658)の事績を歌い上げた一曲。とくにクロムウェルに思い入れがあるわけではないのに耳について離れない。なぜかといえば、この歌はショパンポロネーズ6番「英雄」変イ長調を伴奏にしているからだ。


人生には耳にしないほうが身のためである音楽というものがあることを教えてくれた一曲。だってあなた、一度これを聴いちゃったら、「ポロネーズ6番」を聴いたり弾いたりするたび、パイソンズの面々が歌う「Oliver Cromwell, Lord Protector of England / Puritan / Born in 1599 and died in 1658 / September...」という歌の文句が自動的に耳に鳴り響くンですからして。


ショパンMIDI曲集
 http://www5b.biglobe.ne.jp/~hasekou/midi.htm





セロニアス・モンク「ルビー・マイ・ディア」
 Thelonious Monk, Ruby, My Dear


千鳥足ピアノの魅惑。そっと指を鍵盤に置いては離し、離しては置きなおすような音。音数が少ないことは、コピーしやすいことを意味せず、精密にコピーすればするほど、その精密さに裏切られる(実は表面しかなぞれていないことに気づかされる)という演奏の罠があることを教えられました。





『Musique de la Grèce Antique』harmonia mundi)


伝存する古代ギリシアの音楽作品の断片をもとに、グレゴリオ・パニアグワ(Gregorio Paniagua)とアトリウム・ムジケー古楽合奏団(Atrium Musicae de Madrid)が「再現」したもの。「それは本当に当時の音楽の再現なのか?」とは、古楽全般につきまとう問題だが、そうした探究はともかくとして繰り返し味わうに足る見事な演奏だと思う。


⇒作品メモランダム > 2005/04/30 > 「音楽という経験の条件」
 http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050430/p1
 増田聡+谷口文和『音楽未来形』のメモランダム中でこのディスクについて少し触れました




■Five people to whom I'm passing the baton(バトンを渡す 5 名)


重複・ご迷惑を顧みずパスさせていただきます。対応はご随意に :-)


id:editech
id:jitenko
id:kijiq
id:kinomi
id:tamadareaoi




——と書きおわったら、id:aquiraxさんからもバトンを頂戴しました。ということは、もう一周?(違)