イエズス会士をはじめとするキリスト教の宣教師たちが、かつて世界各地に赴いて、現地の言葉を学んだり、その文法を分析したりする際に、どのように取り組んだのかというモンダイを追跡中。
日本語の場合、ジョアン・ロドリゲス(1561-1634)の『日本大文典』『日本小文典』他、いくつかの文法書が宣教師たちによってつくられていました。
イエズス会の活動について概要を得たいとき、最初に覗くのはウィリアム・バンガート『イエズス会の歴史』(上智大学中世思想研究所監修、原書房、2004/12)です。この邦訳書は、William V. Bangert, A History of the Society of Jesus, Second Edition: Revised and Updated (The Institute of Jesuit Sources, St. Louis 1986 [First Edition: 1972])、つまり原著第2版増補改訂版を訳したものです。創立から2000年代までの歴史を概観させてくれます。
以下は、中国における文法関連の活動の様子を調べるなかで遭遇した文献です。。
★朱鳳「初期中国語文法用語の成立――モリソンの『英吉利文法之凡例』とその後の教科書」(『或問』第10号)
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~shkky/wakumon/no-10/wakumon10_4_zhu%20feng.pdf
★『或問』
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~shkky/wakumon.html
★何群雄「中国文法学の形成期についての研究:『馬氏文通』に至るまでの西洋人キリスト教宣教師の著作を中心に」(博士論文審査要旨)
http://www.soc.hit-u.ac.jp/research/archives/doctor/?choice=exam&thesisID=35
★何群雄『初期中国語文法学史研究資料――J.プレマールの『中国語ノート』』(三元社、2002)
http://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/093.htm
★何群雄『中国語文法学事始――『馬氏文通』に至るまでの在華宣教師の著書を中心に』(三元社、2000)
http://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/072.html
★何群雄「初期入華キリスト教宣教師にかかわる中国語教育と研究の事情について」(『一橋論叢』第124巻第2号、2000)
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/10488
★CiNii「何群雄」検索結果
http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E4%BD%95%E7%BE%A4%E9%9B%84&range=0&count=20&sortorder=1&type=0
★宣教師たちの日本語研究
http://www.meijigakuin.ac.jp/mgda/bible/topics/senkyoshi.html