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ユリイカ2005年12月号(青土社amazon.co.jp


特集は、野坂昭如——いまこそNOSAKAだ!」


アニメ化された火垂るの墓を観てはらはらと紅涙を絞る乙女に、「でもね、野坂といったら『エロ事師たち』が代表作で」「着ぐるみを着てキンチョールのCMに」「ハトヤのCMソングが」「『四畳半襖の下張』裁判で」などと伝えれば、「ヤメテヨ!」と横っ面を張られること請け合い。「『火垂るの墓』とX」(Xには同作以外の任意の野坂作品を挿入せよ)と二つの作品を並べることで、これほどまでの衝撃をもたらす作家がほかにどれほどありましょうか。


野坂作品の愉悦に触れる一助になればと、同特集に「含羞の野蛮ポップ——野坂作品の二つの骨法」を寄稿しました。また、同原稿を作成する過程で整理した書誌などを、拙ウェブサイト「哲学の劇場」に掲載しています。


全作品に目を通し(直し)てから書くのが礼儀かと思い、未読作品を中心に相当数の作品を読みましたが、さすがに200冊に届こうかという全作品を一ヶ月で(再)読することは適いませんでした。そういう意味では、野坂作品の骨法を語る資格など到底ないのですが、蛮勇を奮って書いた次第です。


先ほど触れた、拙ウェブサイト掲載の作品リストは、まだ文庫化された作品に関する情報を網羅していませんが、主要著作はあらかた列挙してありますので、ご参照ください。また、ユリイカ同特集には、水越真紀氏による詳細な年譜も掲載されています。読物としてもおもしろい年譜です。



野坂作品をまとめて読みたい向きにはうってつけのコレクションが国書刊行会から刊行されています。私も今回の原稿を作成するにあたって、現在では入手しにくい作品を同コレクションのおかげで再読することができました。いずれも作家本人による自選集です。


■『野坂昭如コレクション』(全3巻、国書刊行会


『1 ベトナム姐ちゃん』(2000/09)
『2 骨餓身峠死人葛』(2000/11)
『3 エストリールの夏』(2001/01)


■『野坂昭如リターンズ』(全4巻、国書刊行会


『1 真夜中のマリア てろてろ』(2002/10)
『2 エロトピア』(2002/12)
『3 騒動師たち 水虫魂』(2003/02)
『4 一九四五・夏・神戸 東京十二契』(2003/11)


⇒NosakaAkiyuki.com
 http://nosakaakiyuki.com/
 作家・野坂昭如の公式サイト


青土社 > 『ユリイカ』 > 2005年12月号
 http://www.seidosha.co.jp/eureka/200512/


国書刊行会
 http://www.kokusho.co.jp/


⇒哲学の劇場 > 作家の肖像 > 野坂昭如
 http://www.logico-philosophicus.net/profile/NosakaAkiyuki.htm