蒐書録#031:正木香子『文字と楽園――精興社書体であじわう現代文学』ほか

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★ジョン・リード『世界を揺るがした10日間』(伊藤真訳、光文社古典真訳文庫KCシ1-1、光文社、2017/11)

 John Reed, Ten Days That Shook The World (1919)

 序文はレーニン。

 

★吉田忠編『ニュートン自然哲学の系譜――プリンキピアとオプティックスまで』(平凡社自然叢書5、平凡社、1987/11)

 

★増川宏一『日本遊戯思想史』(平凡社、2014/09)

 

★正木香子『文字と楽園――精興社書体であじわう現代文学』(本の雑誌社、2017/11)

 

★『現代思想』第45巻第21号2017年12月臨時増刊号「総特集=分析哲学」(青土社)

 

★大橋崇行『言語と思想の言説――近代文学成立期における山田美妙とその周辺』(笠間書院、2017/10)

 

蒐書録#030:新居洋子『イエズス会士と普遍の帝国――在華宣教師による文明の翻訳』ほか

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★小倉紀蔵『朝鮮思想全史』(ちくま新書1292、2017/11)

 

★田中純『歴史の地震計――アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』論』(東京大学出版会、2017/07)

 

★イアン・ハッキング『数学はなぜ哲学の問題になるのか』(金子洋之+大西琢朗訳、森北出版、2017/10)

 Ian Hacking, Why Is There Philosophy of Mathematics at All? (2014)

 

★月刊天文ガイド監修『星座がわかる星空の地図 野外星図』(誠文堂新光社)

 

★Bryan Milner『ケンブリッジ物理学コース 宇宙の科学』(坪田幸政訳、丸善出版、2003/03)

 Bryan Milner, Cosmology (2000)

 

★中村士+岡村定矩『宇宙観5000年史――人類は宇宙をどうみてきたか』(東京大学出版会、2011/12)

 

★新居洋子『イエズス会士と普遍の帝国――在華宣教師による文明の翻訳』(名古屋大学出版会、2017/11)

 

徐々に文学から天文学のほうへ。

蒐書録#029:東浩紀監修+市川真人+大澤聡+福嶋亮大『現代日本の批評1975-2001』ほか

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★東浩紀監修+市川真人+大澤聡+福嶋亮大『現代日本の批評1975-2001』(講談社、2017/11)

 『ゲンロン1』『ゲンロン2』に掲載された「現代日本の批評」前半を書籍化したもの。後半も同様に刊行予定とのこと。

 

★ながべ『とつくにの少女』第4巻(マッグガーデン、2017/10)

 漫画はほとんど電子版で読むようになったこともあり、この場にはほとんど登場しないのですが、そんななか、本で読んでいる作品。

 

★井村克也『InDesignスーパーリファレンス』(ソーテック社、2017/09)

 せっかくAdobe CCを使っているので、InDesignも使い倒そうかと思い立つ。これまでWordをだましだまし使って冊子類をこしらえていたけれど、もうちょっとタイポグラフィについて考えたものをつくれたら。

 

★多根清+大河原浩一+primary inc., 『ゲーム制作現場の新戦略――企画と運営のノウハウ』(MdN、2017/09)

 

『文学問題(F+f)+』の書影

『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)は11月7日に校了となり、あとは本の形になるのを待つばかり。全592ページとなりました。

というところで、幻戯書房のブログに装幀の写真が掲載されました。

小沼宏之さんによるデザインです。

そこでも書かれていますが、カヴァーには漱石の『文学論』から選んだ文章が箔押しされています。

毎度同じようなことを申しておりますが、造本のかっこよさに内容が負けそうです。

引き続き予約を受け付けておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

幻戯書房、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店でご予約いただくと、予約特典冊子がついてきます。

蒐書録#028:ダン・アッカーマン『テトリス・エフェクト――世界を惑わせたゲーム』ほか

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★植村和秀『折口信夫――日本の保守主義者』(中公新書2458、中央公論新社、2017/10)

 

★出村和彦『アウグスティヌス――「心」の哲学者』(岩波新書1682、岩波書店、2017/10)

 

★ジル=ガストン・グランジェ『科学の本質と多様性』(松田克進+三宅岳史+中村大介訳、文庫クセジュ1016、白水社、2017/10)

 Gilles-Gaston Granger, La science et les sciences (Collection QUE SAIS-JE? No. 2710, 1993, 1995)

 

★フィリップ・K・ディック『銀河の壺なおし〔新訳版〕』(大森望訳、ハヤカワ文庫SFテ1-34、早川書房、2017/10)

 Philip K. Dick, Galactic Pot-Healer (1969)

 『去年を待ちながら』(山形浩生訳、既刊)、『シミュラクラ』(山田和子訳、11月)、『ジャック・イシドアの告白(仮題)』(阿部重夫訳、12月)と続くようです。

 

★G. K. チェスタトン『ポンド氏の逆説』(南條竹則訳、創元推理文庫Mチ3-9、東京創元社、2017/10)

 G. K. Chesterton, The Paradoxes of Mr. Pond (1936)

 

★ジョン・ディクスン・カー『絞首台の謎』(和爾桃子訳、創元推理文庫Mカ1-18、東京創元社、2017/10)

 John Dickson Carr, The Lost Gallows (1931)

 

★トーマス・トウェイツ『人間をお休みしてヤギになってみた結果』(村井理子訳、新潮文庫シ38-52、新潮社、2017/10)

 Thomas Thwaites, Goat Man: How I Took a Holiday from Being Human (2016)

 

★ビルギット・ヴァイエ『マッドジャーマンズ――ドイツ移民物語』(山口侑紀訳、花伝社、2017/10)

 Birgit Weyhe, Madgermanes (2016)

 

★ダン・アッカーマン『テトリス・エフェクト――世界を惑わせたゲーム』(小林啓倫訳、白揚社、2017/10)

 Dan Ackerman, The Tetris Effect: The Game that Hypnotized the World (2016)

 最近、ゲームの歴史にかかわる好著の刊行が続きますね。そのうち、どんな本があるかを簡単にガイドするようなものを書いてみとうございます。

 

★西江雅之『ことばだけでは伝わらない――コミュニケーションの文化人類学』(幻戯書房、2017/09)

 

★斉木美知世+鷲尾龍一『日本文法の系譜学――国語学史と言語学史の接点』(開拓社言語・文化選書32、開拓社、2012/06)

 

★『日本近代思想エッセンス ちくま近代評論選』(筑摩書房、2017/10)

 

★中谷礼仁『実況近代建築史講義』(LIXIL出版、2017/10)

 

 

蒐書録#027:ハン・ガン『ギリシャ語の時間』ほか

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★ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(斎藤真理子訳、韓国文学のオクリモノ、晶文社、2017/10)

 韓江『희랍어 시간』(2011)

 晶文社の新シリーズ「韓国文学のオクリモノ」の第1回配本。すべて受け取りたい所存。

 

★ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ『カフカ――マイナー文学のために〈新訳〉』(宇野邦一訳、叢書・ウニベルシタス1068、法政大学出版局、2017/10)

 Gilles Deleuze et Felix Guattari, Kafka: pour une littérature mineure (1975)

 『ベルクソニズム』に続く新訳。かつて旧訳を読んで母語を非母語のように遇すること、という発想からおおいに示唆を受けました。この点では多和田葉子さんの『エクソフォニー』にも通じています。

 

★ヴィム・ファンデマーン『ローダンNEO 4 ヴィジョン』(長谷川圭訳、ハヤカワ文庫SFロ10-4、早川書房、2017/10)

 Wim Vandermaan, Perry Rhodan Neo: Ellerts Visionen (2011)

 ペリー・ローダンのリブートシリーズ第4弾。第8巻まで毎月刊行のお楽しみ。はよいのだけれど、その続きはどうなるのだろうか。

 

★亀山郁夫+沼野充義『ロシア革命100年の謎』(河出書房新社、2017/10)

 ロシア革命を文学や芸術の方面から検討する連続対談の記録。

 

★アーサー・C・ダントー『ありふれたものの変容――芸術の哲学』(松尾大訳、慶應義塾大学出版会、2017/10)

 Arthur C. Danto, The Transfiguration of the Commonplace: A Philosophy of Art (1981)

 

★ビアトリス・コロミーナ+マーク・ウィグリー『我々は人間なのか?――デザインと人間をめぐる考古学的覚書き』(牧尾晴喜訳、BNN、2017/10)

 Beatriz Colomina and Mark Wigley, Are We Human? (2016)

 マクルーハンの『メディアはマッサージである』を連想させる図像とテキストによる思索の記録。

 

★『美術手帖』第1061号2017年11月号「特集=GENDER IS OVER?――性とアートと想像力」(美術出版社)

 

★『ユリイカ』第49巻第19号2017年11月号「特集=スティーヴン・キング――ホラーの帝王」(青土社)

 

★『ユリイカ』第49巻第20号2017年11月臨時増刊号「総特集=志村貴子――『敷居の住人』『放浪息子』『青い花』から『淡島百景』、そして『こいいじ』へ」(青土社)

 

★『現代思想』第45巻第20号2017年11月号「特集=エスノグラフィ――質的調査の現在〔岸政彦責任編集〕」(青土社)

 

★『SFマガジン』第58巻第6号通巻724号2017年12月号「特集=オールタイム・ベストSF映画総解説 PART2」(早川書房)

 

★『科学史研究』第III期第56巻No. 283 2017年10月号(日本科学史学会編集)

 

★『日経サイエンス』第47巻第12号通巻558号2017年12月号「特集=ニュートリノ――異端の粒子が開く新世界」(日経サイエンス社)

 

★『pen』第21巻第20号通巻439号2017年11月01日剛「特集=SF絶対主義。」(CCCメディアハウス)

 

★鶴田謙二『デンキ 科學処やなぎや』(復刊ドットコム)

 

 

人はなぜスロットマシンにハマるのかといえば、そう設計してあるから

人間は、予想できるけど予想しきれない状態が大好きなのではないか、とはわたくしの貧しい経験から思うところであります。

まったく予想できない未知の状態でもつまらないし、完全に予想できるのでも楽しくない。物語でもゲームでも日常でも、なにかそういう分かる範囲の意外性を好むような気がします。