2004-03-14から1日間の記事一覧
読みもしない本を手にいれないこと。 ――「ってのが僕の 今の心 嘘じゃないけどでも」(小沢健二)
★綿谷雪『術』(青蛙房、昭和卅九年) このシンプルな書名の書物は、臙脂色の箱にはいっており、箱の正面四隅に「術」という文字が記されている。本の性格をお伝えするために、「はしがき」の言葉を見てみよう。 「子供は自分の想像力を信じている。 嘘でな…
運んでも運んでもある。一向に終わるという気配がない。シシュポスの神話である。 なにがって、書物がはいったダンボール箱が、である。 学生の時分から住んでいる場所の居住スペースが少なくなってくると、窮余の策として当面不要な書物を実家に送付してい…