★アビ・ヴァールブルク『異教的ルネサンス――アビ・ヴァールブルク著作選』(進藤英樹訳、ちくま学芸文庫ウ12-1、筑摩書房、2004/08、amazon.co.jp)
以下の三著作を一本とした本。
・Italienishce Kunst und internatianale Astrologie im Palazzo Schifanoja zu Ferrara (1912)
「イタリア美術とフェッラーラのスキファノイア宮における国際的占星術」
・Heidnisch-antike Weissagung in Wort und Bild zu Luthers Zeiten (1920)
「ルター時代の言葉と図像に見る異教的=古代的予言」
・Orientalisierende Astrologie (1926)
「東方化する占星術」
「イタリア美術とフェッラーラのスキファノイア宮における国際的占星術」は、目下ありな書房から刊行中の『ヴァールブルク著作集』にもはいっている。
★ルドルフ・シュタイナー『オカルト生理学』(高橋巖訳、ちくま学芸文庫シ8-5、筑摩書房、2004/08、amazon.co.jp)
Rudolf Steiner, Eine okkulte Physiologie (1911)
1911年3月20日から28日まで、プラハで行われた講義「オカルト生理学」。かつて『ルドルフ・シュタイナー選集』第7巻(イザラ書房、1987)として刊行された邦訳の改訳新版。
★『バートン版 千夜一夜物語 第11巻』(大場正史訳、ちくま文庫せ9-11、筑摩書房、amazon.co.jp)
1967年に河出書房から全10巻で刊行されていたバートン版の全訳。ちくま文庫版では全11巻。930夜から1001夜まで。
★中曽根康弘『日本の総理学』(PHP新書314、PHP、2004/08、amazon.co.jp)
先日、『自省録』(新潮社)を出した中曽根さんの新著。目次はこんなふう。
第1章 総理の条件
第2章 国家とは何か
第3章 憲法改正試案
第4章 安全保障の原則
第5章 教育の要諦
第6章 リーダーの仕事
エピローグ 人生は宇宙の円環の一部
★『美術手帖』第854号 2004年9月(美術出版社)
・特集=安藤忠雄最新建築――直島・地中美術館
・茂木健一郎「地の中に深く美に包みこまれて」
・中井康之「「幸福な絵画」あるいは地中美術館に見る「永遠の時間」」
・飯島洋一「グラウンド・ゼロ/墳墓/美術館」
・安藤忠雄「直島との出会い、地中空間への思い」
・安藤忠雄+杉本博司+宮島達男「直島――過去と未来をつなぐサイト」
⇒Benesse Art Site Naoshima
http://www.naoshima-is.co.jp/first.html
★『談』no.71 2004(TASC、amazon.co.jp)
・特集=匿名性と野蛮
・斎藤環+北田暁大「匿名化するメディアからメディア化する匿名性へ――2ちゃんねる、Blog、チャットのディスクール」
・小泉義之「ゾーエー、ビオス、匿名性」
・酒井隆史「匿名性――ナルシシズムの防衛」
★『フォーサイト』第15巻第9号 2004/08/21-09/17(新潮社)
・畑中美樹「明日字アラビアは何処へ」
・「UFJ問題「混乱」の無限連鎖」ほか
★『本』第29巻第9号 2004年9月号(講談社)
・永井均「ひれもすたれながす哲学 最終回――絵日記ほど恐ろしいものはない」
・西垣通「進化と進歩、わが内なるアメリカ」
・立岩真也「希望について」
・村尾信尚「社会建築学のすすめ」
・藤原帰一「アンチ・ヒーローの世界」(新連載)ほか
西垣通さんの記事は、8月に刊行される新しい小説『アメリカの階梯』(講談社)をめぐるエッセイ。彼の小説作品にはほかに『刺客の青い花』『1942のマリア』がある。