ストローブ＝ユイレの映画『アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門』（Einleitung zu Arnold Schoenbergs "Begleitmusik zu einer Lichtspielscene"）（1972, 15min）は、シェーンベルクがカンディンスキーに送った書簡の朗読からなる作品。
二人は1911年のカンディンスキーからシェーンベルクへの書簡を契機として交友を保っていたのだが、シェーンベルクがカンディンスキーを反ユダヤ主義者と誤解したことからカンディンスキーに対して絶交の手紙を送った。ストローブ＝ユイレの映画は、その激烈な調子で書かれたシェーンベルクの手紙を主たる題材にしている。
この作品については、朗読されたテキストの邦訳が『ストローブ＝ユイレの映画』（細川晋編、アテネフランセ文化センター＋神戸ファッション美術館監修、1997/12、amazon.co.jp）に採録されている。
