『[新訳]ステファヌ・マラルメ詩集』(柏倉康夫訳、青土社、Kindle版、2017/03)
『ステファヌ・マラルメ詩集』(エドモン・デマン書店、1899)の全49篇の翻訳。『ユリイカ』(青土社)2015年1月号から9月号に連載した訳文に若干の修正を加えているとのことです。
この電子テキストには、日本語訳だけでなく、フランス語原文も収録されています。原文は、プレイアード叢書の『マラルメ全集I』(ベルトラン・マルシャル校注、ガリマール、1998)。
49篇の詩に使われたすべての単語について検索できるインデックスつき。
Kindleで詩集を読んだことがなかったので、ものは試しと入手してみました。画面の例をお示しすると、こんなふう。iPad ProのKindleで表示した画面です。
画面上部の「翻訳」を選ぶと、訳文が表示されます。
つい対訳のようにページを並べて読みたくなるけれど、そういうことはできるのかな。
そういえば、いつぞやマラルメの「骰子一擲」をコンピュータで制作するなら、どんなインターフェイス設計になるだろうと考えたことがありました。あの詩が提示される空間のなかを旅していくような、あるいはそこここの言葉同士が呼応・照応しあう様子を感得できるような、そんな画面と操作をつくってみたいなと空想したんでした。