★ダニエル・エイメン+リサ・ラウス『脳画像でみる「うつ」と「不安」の仕組み』(ニキ・リンコ訳、花風社、2004/06、amazon.co.jp)
Daniel G. Amen + Lisa C.Routh, Healing Anxiety and Depressing vol.1, 2003
「うつ」も「不安」も脳の状態を画像で見れば原因がばっちりわかる。それなのにいつまでも御託をならべて「うつ」や「不安」に悩む人の脳画像を見ずにすませようという精神科医は怠慢なんじゃないの? おれたちは十二年前からすでに17000件の患者の脳画像を見てきたし、うつや不安は脳の異常をきたしている部位を特定できれば薬で治せるんだよね。(大意)――という、器質主義精神医学の最右翼に位置する(?)と思われる書物の上巻。詳細なチェックシートもついているから、自分でも症状をチェックできるよ。
という器質主義の立場について、どのように考えたらよいだろうか。