★NEEW LEFT REVIEW, 28 JULY/SUG 2004
 ・Susan Watkins, Vichy on the Tigris
 ・Benedict Anderson, Anarchists, Nihilists, Filibusters
 ・Franco Moretti, Force and Form
 ・Arif Dirlik, China's Critical Intelligentsia
 ・Jacob Stevens, Framing the Manifesto
 ・Caglar Keyder, Trasformismo in Turkey?
 ・Rachel Malik, Literature's Proletariat


★『未来』455号 2004年8月(未來社)
 ・酒井隆史「当世ぼやき漫才 大阪ミナミRTS篇 都市音楽ノート番外篇」
 ・「「読書」という化学反応」
 ・竹峰義和「ハリウッドのアドルノ3 映画のなかの幽霊――アドルノ/アイスラー『映画のための作曲』2」


★伊藤勝彦『デカルトの人間像』(哲学思想叢書、勁草書房、1970/11)


デカルト哲学の生成の秘密を解明するためには、表面上の体系的整合性を問題にするだけでなく、言葉の背後にある経験の深奥にまで分入り、デカルト自身も意識しなかった思索の根源にまで遡及すること」


★『全共闘三〇年――時代に反逆した者たちの証言』(実践社、1998/09)


全共闘の関係者たちの証言を集めた一冊。


 ・第一部 ベトナム反戦からの出発
 ・第二部 人民の中へ
 ・第三部 目の前に世界革命があった
 ・第四部 大学の変革めざして


★瓜生忠夫『日本の映画』(岩波新書237、岩波書店、1956/04)


「観客の声」の分析から説き起こしていて興味深い。1955年ころに筆者が行った811人の観客へのアンケート結果から観客と批評家の評価のズレを考察している。


きだみのる『にっぽん部落』(岩波新書623、岩波書店、1967/02)


新藤兼人『ある映画監督――溝口健二と日本映画』(岩波新書962、岩波書店、1976/04)


木村敏『異常の構造』(講談社現代新書331、講談社、1973/09)


★杉山平一『映画芸術への招待』(講談社現代新書409、講談社、1975/08)


映画史を追いながら基本的な技法を解説する一冊。おもしろそうなのだけれど、ボールペンによる乱暴な書き込みが散見される。読み手はそれだけ興奮したということだろうか。


上野千鶴子『セクシィ・ギャルの大研究――女の読み方・読まれ方・読ませ方』(KAPPA SCIENCE、光文社、1982/10)


書店の棚で出会ったら読まんと思って幾星霜。出会ってしまったこの本に。というわけで読んでみます。先人が赤鉛筆で線を引いて注目すべき点を教えてくれているようです(心強い)。たとえば「アービング・ゴフマン」や「超儀礼化」といった言葉に……あれ? そのあとはしばらくないなァ……あ、あった。「ピーピングトム的心理」……。あとはなんだか句読点に丸がしてあるのは、無意識に校正の筆が動いてしまう人だったんでしょうか。