★『エリック・サティ ピアノ全集 第1巻 1887-1889』(全音楽譜出版社、1986/05、amazon.co.jp)
全13巻のピアノ全集。高橋アキ校訂、秋山邦晴監修・解説・訳詩。第1巻の収録作品はつぎのとおり。
・Valse-Ballet
ワルツ=バレエ
・Fantaisie-Valse
幻想ワルツ
・4 Ogives
4つのオジーヴ
・3 Sarabandes
3つのサラバンド
・3 Gymnopédies
3つのジムノペディ
《幻想ワルツ》
《ワルツ=バレエ》
どちらの作品も、
サティが十九才の時の作品です。
ショパンなどの影響がみられます。
ワルツ=バレエは、
軽快に、
優美にひいてください。
幻想ワルツは、
変ニ長調という調性、
そしてタイトルからもわかるように、
ワルツ=バレエよりは幾分重く、
ファンタジーに富んでひいてください。
★レーモン・ルーセル『ロクス・ソルス』(岡谷公二訳、平凡社ライブラリー511、平凡社、2004/08、amazon.co.jp)
Raymond Roussel, Locus Solus (1914)
1987年に(いまは亡き)ペヨトル工房から刊行された邦訳の平凡社ライブラリー化。訳者によれば全般にわたって旧訳に手をいれているとの由。
★J.=M.ドムナック編『構造主義とは何か――そのイデオロギーと方法』(伊東守男+谷亀利一訳、平凡社ライブラリー510、平凡社、2004/08、amazon.co.jp)
Jean-Marie Domenach (ed.), Structuralismes: Idéologie et Méthode
実にひさびさの復刊(邦訳書の親本は、サイマル出版会、1968年刊行)。目次構成は以下のとおり。
・J.=M.ドムナック「構造主義の登場――システムと個人」
・C・レビ=ストロース+P.リクールほか「構造主義とは何か――レビ=ストロースは答える」
・ニコラ・ルウエ「言語学と人間の科学――レヴィ=ストロース入門」
・ジャン・コニール「マルクス主義と構造主義――ルイ・アルテュセール論」
・ピエール・ビュルゲラン「知の考古学――ミシェル・フーコー論」
・イブ・ベルトラ「狂気の思考――構造主義的文学論」
・ジャン・ラドリエール「意味とシステム――システムは生きている」
・ポール・リクール「構造、言葉、出来事――構造主義と言語学」
・ミケール・デュフレーヌ「構造主義の哲学――アンチ・ヒューマニズムの系譜」
・「構造主義に関する初期主要文献」
・「平凡社ライブラリー版 訳者あとがき」
・内田樹「解説――死者が許さない」