クロード・レヴィ=ストロースレヴィ=ストロース講義——現代世界と人類学』川田順造+渡辺公三訳、平凡社ライブラリー543、平凡社、2005/07、amazon.co.jp
 Claude Lévi-Strauss, L'anthropologie face aux problèmes du monde moderne


1988年3月にサイマル出版会より刊行されていた『現代世界と人類学——第三のユマニスムを求めて』(Ishizaka lectures、サイマル出版会)の再刊。

20世紀最良の思潮「構造主義」を拓いた碩学が、性・開発・神話的思考をキーワードに、21世紀世界が直面する諸問題を論じ、文化人類学の可能性をさし示した東京講演の全記録。解説=佐藤仁



平凡社ライブラリーからの再刊に際して、レヴィ=ストロースによる短い序文「平凡社ライブラリー版に寄せて」、渡辺公三氏による平凡社ライブラリー版の訳者あとがき、佐藤仁氏による解説が付されている。渡辺氏によれば、レヴィ=ストロース『神話論理』(Mythologiques)の翻訳を進めているとのこと。


平凡社ライブラリーにはJ.=M.ドムナック編構造主義とは何か——そのイデオロギーと方法』伊東守男+谷亀利一訳、平凡社ライブラリー平凡社、2004/08、amazon.co.jp)もはいっている。同書は、フランスの雑誌『エスプリ』の二度の「構造主義」特集号(1963, 1967)の主要論文を訳出した書物。レヴィ=ストロースポール・リクールほかの参加者が囲む討議構造主義とは何か——レビ=ストロースは答える」も訳出されている。



レヴィ=ストロースについて知りたい向きには、「現代思想の冒険者たち」第20巻、渡辺公三レヴィ=ストロース——構造』講談社、1996/05; 2003/06、amazon.co.jp)が簡便。


平凡社
 http://www.heibonsha.co.jp/