泉井久之助『ラテン広文典』白水社、2005/09予定、amazon.co.jp


白水社創立90周年記念出版の一環として復刊。

今年が生誕100周年となる言語学の大家、泉井久之助氏の手になる本書は、現在もラテン語文法書の最高峰に位置する。「ラテン語が示す現象の細部の理解、または感じ分けに資するようにつとめた」と序にある通り、その解説は精緻を極め、微妙なニュアンスを丁寧に描き出す。豊富な例文と共に各品詞をバランスよく学ぶ工夫がなされ、初級者でも最初の課から簡単な文を読み書きできるため、語形変化の記憶に追われがちなラテン語の学習が単調にならない。後半ではネポス『ハンニバル』の抜粋を詳解。文法の学習を深めつつ、古典の名文を読み解く愉しさを味わえる。さらに90頁に及ぶ補説で数詞や前置詞などを精解し、上級者の要望にも応えた。巻末に語詞変化表・語彙・索引つき。部数限定復刊。

白水社ウェブサイトより)


上記のほか、「ゼーバルト・コレクション」(全6冊)なども予定されているようだ。同コレクションの内容は下記、白水社のウェブサイトに掲載されている。


白水社 > 白水社創立90周年記念特集
 http://www.hakusuisha.co.jp/topics/90anniversary.html