これまた明治期の文章ですが、漱石の『吾輩は猫である』をじっくり読み解くということを、そのうちこの場所でやってみたいと思っています。そのつもりで読んでみると、あの小説は一種の「学術バトル小説」として読むことができると睨んでいます。そういう視角から見直すと、しばしば「構成がなくてつまらない」などと言われてきたこの小説が、俄然面白くなるのです。
★『考える人』への寄稿
目下は、季刊誌『考える人』次号(梅棹忠夫特集)に寄稿する二つの原稿の仕上げにかかっているところです。一つは、特集に関するブックガイド的原稿で、ウメサオマンダラという見立てを。もう一つは、連載中の「文体百般」の第3回です。
⇒新潮社 > 『考える人』
http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/
★「書物の海のアルゴノート」第2回
朝日出版社第二編集部ブログで始めた連載「ブックガイド――書物の海のアルゴノート」の第2回は、もうすぐ掲載される予定です。
⇒朝日出版社第二編集部ブログ
http://asahi2nd.blogspot.com/
★映像をよく見る(仮)
一橋大学で担当中の「映像文化論」では、ストーリーやその意味よりもまず先に、そこに映っている映像と聞こえる音をよく見聞きせよ、というお話をしています。講義でも、毎回映像をじっくりよく見ることを実践していますが、ここでも同様の方法で、映像をよく見てみるということを試みようかな、と考え中です。