赤井茂樹さん率いる朝日出版社第二編集部が、本日、新しくブログを開設しました。
読み物や新刊・イベント情報を中心に、不定期に掲載・更新していきます。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』『単純な脳、複雑な「私」』『死刑』『がんのひみつ』『心脳問題』『仏像のひみつ』『文体練習』『怖い絵』『こども哲学』などを刊行してきました。よろしくお願いします。
(同ブログ、プロフィールより)
ということで、五つの読み物が掲載されています。
・中川恵一「放射線のひみつ」第1回(イラスト 寄藤文平)
・大澤真幸「社会は絶えず夢を見ている」(あとがき)
・末井昭「自殺」第1回
・山本貴光「ブックガイド――書物の海のアルゴノート」 第1回
・吉川浩満「理不尽な進化」第1回
この後、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社、2009/07)の著者、加藤陽子さんの講演録が近く掲載される予定と伺っています。
私が担当させていただく連載は、毎回テーマを設定して、それにまつわる書物を5冊ほどご紹介してゆくブックガイドです。題して――
と申します。第1回「書物はつながりあっている」の冒頭を少し引用してみます。
これから月に二度ばかり、「書物の海のアルゴノート」と題して、ブックガイドを務めせていただきます。今回は、連載全体への前口上がてら、このブックガイドで試みたいことについてお話ししてみます。
古くは古代シュメールの楔文字が刻まれた粘土板からこの方、人類はほとんど無数と言いたくなるほどの書物やそれに類するものをつくってきました。その量は、年を下るにつれて、さまざまな技術の発明・革新とともに増え続けています。
その厖大な書物の海を旅してまわりながら、そこここで目にしたものを報告する。そんな気分を表したいと思って、古代ギリシアの冒険譚『アルゴナウティカ』にあやかってタイトルをつけてみました。黄金の羊の毛皮を求めて龍と戦うわけではありませんが、毎回、或るテーマを決めて、それにまつわる書物を何冊か選び、これをご紹介しようという趣向です。
また、わが相棒・吉川浩満(id:clinamen)の「理不尽な進化」も始まりました。進化論は、吉川君がずっと前から取り組んできたテーマの一つでもあり、どんなふうに展開してゆくのか、楽しみです。
中川惠一さん、大澤真幸さん、末井昭さん――と、お名前を書きながら、このような方々と同じ場所に連載などさせていただいて大丈夫だろうかと、いまさらながら怖いような心持ちがして参りましたが――の文章も、これから読んでみようと思っています。
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