第3回 読書について(2)





5月末に第2回を寄稿してから、4カ月も間を空けてしまいました。「ブックガイド――書物の海のアルゴノート」の連載を再開させていただきます。


第3回は、前回に続いて「読書について」です。ブックガイドを始めるにあたって、まずは足下から見直してみようと、読書とはいったいぜんたいなんなのか、ということを考えているところです。


毎回4冊の書物を取り上げてご紹介していますので、都合8冊となりました。次回はまた、別の角度から読書に関する書物をご紹介する予定です。


ときどき学生の皆さんから、読書のコツを教えて欲しいとか、どうやって読めば頭に入るのか、といったご相談を受けることがあります。私にしても、なにかをマスターしているとは言い難いので、とても有効な助言をすることはできません。むしろ私自身もそうしたことを知りたくて、これまでたくさんの読書論を読んできました。


けれども、比較的長いあいだ書物と付き合って試行錯誤してきた経験から、なにも言わないよりは少しはましなことを言えるかもしれないとも思うに至りました。最近読書についてお尋ねいただく機会が重なったので、少しまとめて書いておこうかと思い始めたところです。そうすれば、お尋ねのあるつど、「ブログのここを読んでね」と言えばよいわけです。


もちろん、「書物の海のアルゴノート」の全体が、一種の読書論でもあるので、こちらもお読みいただけたら幸いです。


朝日出版社第二編集部ブログ > 「ブックガイド――書物の海のアルゴノート」
 http://asahi2nd.blogspot.com/2011/09/32-2011-37-2009-pierre-bayard-comment.html


朝日出版社
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