★GREEK AND LATIN TEXTS WITH FACING VOCABULARY AND COMMENTARY
「古典ギリシア語とラテン語の語彙と解説つきテキスト」
その名のとおり、古典ギリシア語とラテン語のテキストに語彙と解説をつけた教科書を公開しているサイト。このサイトで公開されているデジタルファイルは無料でアクセスでき、紙版はAmazonで販売されている。
著者はジェフリー・ステッドマン(Geoffrey Steadman)という人で、サイトに掲載された略歴によると、アメリカはオハイオ州の公立高校でラテン語の先生をしている人とのこと。
語学の勉強をどうやって習慣にするかを説いたページから、ちょっとだけそれとなく訳して紹介するとこんなふう。
大学のような環境の外で生涯にわたってラテン語やギリシア語を読みたければ次のようにしよう。
1. 日々達成しやすい目標を設定しよう。
例えば、1日に5行のギリシア語/ラテン語を読む
2. 手の届く範囲で、すぐ目につく場所にテキストを置こう。
3. すでに身についている習慣となっているなにかしらの行動に続けて読む習慣をつなげてみよう。
例えば、バスで座ったとき、コーヒーカップを手にしたとき、ベッドにもぐりこんだとき、など。
(https://geoffreysteadman.com/5-lines-per-day/ から)
どれもシンプルだけれど、本当に重要で、これを実行したら読めるようになると思う。
特に、勉強に使うテキストがモノとしてぱっと目に入るのは肝心。そうでないと、自分で思い出すまで意識がそちらに向かないから。
この場合、デジタルはちょっと不便かもしれない。というのも、普通、デジタルの装置は電源を入れてファイルを呼び出さないと画面に表示されないから。装置がだいぶ優秀になってきたとはいえ、この手間は存外ばかにならない。というのは、本をぱっと手にとってページをめくる手軽さと比べてみると実感できる。
ここから考えると、こんなアプリを考えられる。例えば、ユーザーが一定範囲内に近づくと自動で起動して画面に読むべきテキストを表示する。
これなら目につくところに本が置かれてあるのと似た状態にできそう。この点、本は依然としてとても便利。
3について、私は考えたことがなかったけれど、言われてみたら納得。ある動作に別の動作を関連づけるわけです。AをしたらBという連想が働くように自分を訓練するということだけれど、肝心なことはすでに自分がよく繰り返す動作に関連づけよといっているところかと思う。
とにかく語学は繰り返すことでしか身につかないので、どうやって勉強を習慣にできるかが、実は最大のコツかもしれない。