「再現可能な科学」のためのマニフェスト

★「再現可能な科学」のためのマニフェスト
 A manifesto for reproducible science

 

Natureの新しい雑誌 Human Behaviour(人間行動)に掲載された文章が、同誌のサイトで公開されています。

科学研究の信頼性および有効性の向上は、科学文献の信用度を高め、発見を加速する。本論文では、方法、報告、普及、再現性、評価、インセンティブといった、科学研究過程の重要な要素を最適化する方策の採用について論じる。そうした方策の有効性を裏づける証拠は、シミュレーションと実験研究の双方で得られているが、研究者、研究機関、資金提供機関、学術雑誌がそうした方策を広く採用するためには、評価および改善が繰り返される必要がある。我々は、科学研究の透明性、再現性、有効性を改善するための行動が促されることを期待して、そうした方策の目標について、またその実現方法について論じる。

 

http://www.nature.com/article-assets/npg/nathumbehav/2017/s41562-016-0021/images_hires/w926/s41562-016-0021-f1.jpg

 

これは、以前「美しいセオリー」(2017/02/20)のエントリーでご紹介したアインシュタインによる科学における理論と現象の関係を示した図の現代版とも言えましょう。

 

それにしても、メールで毎号の目次を送ってもらえるサーヴィスがあるので登録していますが、Nature Human Behaviour誌の目次を見るたび、わたくしはこの雑誌を定期購読すべきではないかという思いが強まっております。