石井雅巳「やっぱり知りたい! 西周」(全3回)

西周関連のイヴェントについてお知らせです。

哲学研究者で、フランス・ドイツの現代哲学(レヴィナス、現象学)と、日本哲学(西周)を専門とされている石井雅巳さんによる全3回のレクチャーが予定されています。

これまで二度ほど、石井さん、そして郷土史家で森鷗外研究者の山岡浩二さんとご一緒に西周について公開での検討会に登壇して話を伺ったことがあります。

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(右から石井雅巳さん、山岡浩二さん、山本/写真はウェブサイト「ツワノシゴト模様」掲載の「第2編:哲学の父「西周(にし・あまね)」をもっと学び、他の人にも広めたい【『地方』×『研究者』】」からリンク)

 

文献の精密な読解と興味ある問いの組み合わせから、西周の仕事について、よく見えていなかった側面を浮かび上がらせる石井さんのお話は、たいへん面白く勉強になりました。

 

以前拝聴した際は、それぞれ30分程度と短かったのですが、今回の「やっぱり知りたい! 西周」は、どうやら2時間ほどあるので、たっぷりお話を伺えそうです。

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(石井雅巳さん/写真はウェブサイト「ツワノシゴト模様」掲載の「第2編:哲学の父「西周(にし・あまね)」をもっと学び、他の人にも広めたい【『地方』×『研究者』】」からリンク)

西周という人物は、幕末から明治にかけて、いまの日本の礎をつくった人びとの一人です。なかでも、「哲学」という翻訳語をはじめとする学術関連の語彙を整備したという点では、現在の日本の学術の恩人の一人とも言えましょう。また、今回石井さんが第二回、第三回のタイトルに掲げているように、学術のみならず多くのことにかかわる日本語論(明治期には、日本語をどうすべきかという議論が盛んになされてもいたのでした)や、人びとの生活や国家を律する法にも、西の仕事は及んでいます。

現在の足元を見直すという意味でも、意義深いレクチャーだと思います。

私も都合が合うかぎり聴きに参ろうと思います。

第一回 西周と「哲学」の舞台裏――2017年9月23日(土) 17:00-19:00
第二回 新しい「日本語」を求めて
第三回 法の徹底と実装

主催はGACCOH、共催はよはく舎。会場は神保町(東京都千代田区)のブックハウスカフェ。詳しくは下記までどうぞ。