★飯田泰之『経済学講義』(ちくま新書1276、筑摩書房、2017)
★クリスチャン・モンティロン『ローダンNEO2 テラニア』(長谷川圭訳、ハヤカワ文庫SF2139、ロ10-2、早川書房、2017)
Christian Montillon, Perry Rhodan Neo: Utopie Terrania (Pabel-Moewig Verlag, 2011)
ペリー・ローダンのリブート・シリーズ第2巻。しばらくは月に1冊のペースで邦訳版が出るようだ。オリジナル版同様、長寿シリーズになるのだろうか。
★ラメズ・ナム『ネクサス(上)』(中原尚哉訳、ハヤカワ文庫SF2142、ナ6-1、早川書房、2017)
★ラメズ・ナム『ネクサス(下)』(中原尚哉訳、ハヤカワ文庫SF2143、ナ6-2、早川書房、2017)
Ramez Naam, Nexus (2012)
かつてマイクル・クライトンの小説を読んだおりの感覚を思い出す。文章を読んでいるのだけれど、映像を観ているような気分になる文体と申しましょうか。ナノマシン・ドラッグ「ネクサス」によって人びとが互いの意識を直に(といっていいのか)触れ合える状況が出現。さて、何がどうなりますか。
★タイモン・スクリーチ『江戸の大普請――徳川都市計画の詩学』(森下正昭訳、講談社学術文庫2446、講談社、2017)
原本は講談社(2007)。
★神原正明『『快楽の園』を読む――ヒエロニムス・ボスの図像学』(講談社学術文庫2447、講談社、2017)
原本は『ヒエロニスム・ボスの『快楽の園』を読む』(河出書房新社、2000)。その後の研究をもとに加筆、訂正、再構成を行ったとのこと。
★『新校訂 全訳注 葉隠(上)』(菅野覚明+栗原剛+木澤景+菅原令子、講談社学術文庫2448、講談社、2017)
現代語訳つき。全3巻の予定。
★『水滸伝(一)』(井波律子訳、講談社学術文庫2451、講談社、2017)
百回本を底本とする新訳。全5冊予定。久しぶりに『水滸伝』の世界に浸ろう!(←中学生の時、吉川英治版で夢中になった口)。
★マルティン・ルター『宗教改革三大文書――付「九五箇条の提題」』(深井智朗訳、講談社学術文庫2456、講談社、2017)
宗教改革500年。「贖宥の効力を明らかにするための討論〔九五箇条の提題〕」、「キリスト教界の改善について――ドイツのキリスト教徒貴族に宛てて」、「教会のバビロン捕囚について――マルティン・ルターによる序」、「キリスト者の自由について」が収録されている。翻訳の底本は、D. Martin Luthers Werke, Kritische Gesamtausgabe。講談社学術文庫のための新訳。
★木村凌二『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』(講談社学術文庫2466、講談社、2017)
原本は「興亡の世界史」第04巻(講談社、2007/08)。「興亡の世界史」文庫化第III期は本書を筆頭に5冊刊行予定とのこと。
★網野善彦『日本社会再考――海からみた列島文化』(ちくま学芸文庫ア17-7、筑摩書房、2017)
親本は小学館(2004/04)。
★澤田瑞穂『中国史談集』(ちくま学芸文庫サ40-1、筑摩書房、2017)
親本は早稲田大学出版部(2000/04)。
★アマルティア・セン『アマルティア・セン講義 グローバリゼーションと人間の安全保障』(加藤幹雄訳、ちくま学芸文庫セ5-2、筑摩書房、2017)
Amartya Sen, "Globalization and Human Securities"と"East and West: The Reach of Reason"を併せた本。『グローバリゼーションと人間の安全保障』(日本経団連出版、2009/02)が親本。
★和辻哲郎『初稿 倫理学』(刈部直編、ちくま学芸文庫ワ15-2、筑摩書房、2017)
ちくま学芸文庫のために編んだ本。「面とペルソナ」(『思想』1935年6月号)、「私の根本の考」(『青淵』1951年5月号)、「倫理学」(『岩波講座哲学』第二回、1931年12月、所収)、『実存と虚無と頽廃』(アテネ文庫46、弘文堂、1949年3月)