『グラディウス』は調子のバロメーター

用があって、これまで自分が遊んだことのあるゲームのリストをこしらえている。

とはいえ、かれこれ46年も生きており、子どもの頃のことはあまり覚えていないこともあって、実際どんなゲームで遊んでいたのかを再構成するのは難しい。

ただ面白いことに、一つを思い出すと芋づるのように「あれもやった」「これも面白かった」と、いままでどこに行っていたのか思うような記憶が甦ってくる。

リストはまだまだ未完なのだけれども、どうも1980年代にはパソコンゲームだけでなく、アーケードゲームもしこたまやっているようだ。

しかし人はそんなにたくさんのゲームで遊べるものだろうか?

リストを眺めながらそんな疑問も思い浮かぶ。

考えてみれば、アーケードゲームはほとんどがアクションゲームであり、プレイ時間は数分から長くても数十分のこと。たくさん触れているわけである。

家のパソコンでは『Wizardry』を筆頭に『信長の野望』『大戦略』などのロールプレイングゲームやシミュレーションゲームをアホのようにやり、ゲームセンターでは『グラディウス』や『魔界村』などにうつつを抜かしていた。学校の放課後は『Dungeons & Dragons』や『トラベラー』などのテーブルトークRPGに熱中した。合間にはSFやファンタジー小説や歴史小説を読み、気が向くとプログラムをする。

この少年、どう考えても勉強をしていない。

 

上で触れた『グラディウス』(コナミ、1985)は、プレイヤーに工夫を促すゲームの仕組みといい、それを実現する多様な敵やステージの組み合わせといい、サウンドといい、プレイフィールといい、ヴィデオゲーム史上屈指のシューティングゲームであり、教科書のような作品である。

大人になってからも、ときどき休憩がてらプレイしている。ノーミスでクリアできれば好調。途中何度かミスするようなら疲れている、といった自分の調子をはかるゲームでもある。