『ルールズ・オブ・プレイ』ユニット4

毎度お騒がせしております、ゲームデザインの教科書、ケイティ・サレン&エリック・ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ――ゲームデザインの基礎』(全4分冊、拙訳、ニューゲームズオーダー、2019)の新版、最後の第4分冊「ユニット4/文化」が発売になりました。

「ユニット4」には、旧版の訳者あとがきに加えて、新たな訳者あとがきを書きました。旧版上下巻を刊行したのが2011、2013年。それから今日まで、ゲームをめぐる環境の変化やゲーム研究(Game studies)の進展もいろいろありました。それらを詳しくカヴァーすることはできませんが、ごく大まかに記しております。

この本を紹介するつど同じことを申しておりますが、原書刊行から15年ほど経つ現在も古びることなくゲームをつくる人の役に立つ本であると思います。ゲームのつくり方について考えたい人に、改めて広く読んでもらえたら幸いです。

今回はなにしろ電子書籍なので品切れはありません*1。必要な人のもとに届くといいなと思います。

年内には、ペーパーバック版も少部数ですが発行される予定とのことです。詳しくは、ニューゲームズオーダーのサイトでご確認くださいませ。

 

さて、これにて『ルールズ・オブ・プレイ』邦訳新版の仕事も一段落です。

この秋は、なかなかうまく書けずにいた『日本語文法小史(仮題)』(みすず書房)と、なかなか訳し終えることができずにいた『時間のカルトグラフィ(仮題)』(フィルムアート社)に改めて専念して、よい本になるようがんばります。

すでに原稿があるものとしては、「webちくま」の連載をもとにした吉川浩満くんとの共著『人生がときめく知の技法(仮題)』(筑摩書房)のための改稿を施したところ。この後、詰めの作業を進めて参ります。

最後は仕事の近況でした。

 

www.newgamesorder.jp

*1:と書きながら思ったのですが、電子書籍の発行元がなくなったりした場合、当該電子書籍はどうなるのでしょう。