『學鐙』に「言葉の組立て」を寄稿しました

丸善のPR誌『學鐙』の最新号(第115巻第1号、2018年春号)に寄稿しました。

「組み立てる」という特集に、「言葉の組立て」と題して、文字の組み合わせである言葉の組み合わせである文の組み合わせである文章と読者の組み合わせから生じる出来事について書いたものです。

これはかつて『文体の科学』(新潮社)でいくつかのジャンルの文章を題材に検討し、最近『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)で漱石の『文学論』を読み解きながらさらに考えてみた課題に通じるものです。

つまり、人が文章を読むとき、なにが生じているのか、という課題です。

今回の「言葉の組立て」では、フレドリック・ブラウンの短編を題材にしています。

この文章を書きながら、私はプログラムを読み書きするように自然言語を読み書きしているのかもしれない、と改めて思いました。これがどういうことかについては、機会があればまた述べてみたいと思います。

 

⇒『學鐙』
 https://yushodo.maruzen.co.jp/corp/gakuto/index.html