★Film by Samuel Beckett: complete scenario/illustrations/productionshots (GROVE PRESS, 1969)
監督=アラン・シュナイダー+脚本=サミュエル・ベケット+主演=バスター・キートンというスタッフで、1964年に撮影された映画。「存在するとは知覚されること(esse est percipi)」(バークリー)をモチーフに、他者(動物・モノを含む)の視線から逃れつづけようとする男(キートン)を描いた作品。
本書は、スチル多数を併載した『Film』のシナリオと、ベケットによるプロダクション・ノート、監督アラン・シュナイダーによるエッセイ(1969)からなる一冊。
かくいうわたくしはこの作品を目にする機会に恵まれないままでいる。ネット上で Film の DVD を販売しているサイトを見つけたのだけれど、ちょっとあやしげな感じなので注文を躊躇している。でも本書を手にできたのでうれしい。
⇒Gille Deleuze, Le plus grand film Irlandais (<< Film >> de Beckett)
ジル・ドゥルーズ「最も偉大なるアイルランド映画??ベケットの『フィルム』」
ドゥルーズによる『フィルム』考。『批評と臨床』(CRITIQUE ET CLINIQUE, 1993)に収録されている。
⇒Modern Word > Samuel Beckett > Film
http://www.themodernword.com/beckett/beckett_film_film1965.html
WEBサイト「Modern Word」のベケット関連情報。