★安東孝一『インタビュー』(青幻舎、2005/01、amazon.co.jp)#0224
安東孝一(あんどう・こういち, 1954- )によるインタヴュー集。サイ・トゥオンブリの作品との出会いをつうじて「すべての理屈を捨て私自身の眼を信じることにしよう」と考え、作品においても「できるだけ言葉を使わないコミュニケーション」を心がけたという安東氏は、美術作家、建築家たちへのインタヴューを集めた本書の意図について「あとがき」で次のように述べている。
しかし、ここ数年、アート・建築・デザインを言葉で伝えることについて考えてきました。作品の本質を深く理解するためには、どんな考えで形ができているのかを知らなければいけない。形のための形ではなく、思想、哲学をもった形を作家の言葉で直接伝えることが、今のこの時代には必要なのではないだろうかという思いから、この本を企画しました。私は、変革期を迎えている21世紀は、答えより問題、問題より物差しが重要だと確信しています。この本では、18人のアーティスト・建築家・デザイナーに、言葉(思考)がどのように形(造形)になったかを聞きました。言葉と形の関係のインタビューはそれぞれの独自の物差しを問うことになり、21世紀の新しい物差しになると思います。
(同書、「あとがき」より抜粋)
インタヴューを受けているのは、つぎの18名。
アート=舟越桂、森村泰昌、宮島達男、杉本博、岡崎乾二郎、辰野登恵子
デザイン=葛西薫(グラフィックデザイナー)、浅原重明(プロダクトデザイナー)、内原智史(ライティングデザイナー)、田山淳朗(ファッションデザイナー)、水谷壮市(インテリアデザイナー)、宮城俊作(ランドスケープデザイナー)
(青幻舎の紹介文をもとに加工)
それにしてもこの装幀はも少しなんとかならなかったのだろうか。
なお、2005年02月19日(土)に、青山ブックセンター本店にて関連イヴェントが開催される予定とのこと。
■「葛西薫インタビュー」
■日 時=2005年02月19日(土) 15:00-17:00
■場 所=青山ブックセンター本店内カルチャーサロン青山
■定 員=120名
■入場料=500円(予約制)
■連絡先=03-5485-5511
■WEB = http://www.aoyamabc.co.jp/
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