★木下順二『To Be, or Not To Be 木下順二対談集』(筑摩書房、1972/05)#0225
劇作家・木下順二(きのした・じゅんじ, 1914- )の対談集。1960年から1970年代の、政治の季節を背景に行われた対談。1968年を考えるための補助線が得られないだろうかとひもとく。対談相手とタイトルは以下のとおり。
・野間宏「時代と人間 シェイクスピアと親鸞にふれて」
・森有正「現代と人間 危機のなかにある自覚に立って」
・日高六郎「天高く気濁る 一九六一年の文化状況」
・瀬長亀次郎「沖縄・人間回復のための抵抗 平静で正常な民族意識確立のために」
・作田啓一「何ゆえに裁きうるか」
・竹内実「民話劇の構造」
・丸山真男「現代劇の方法意識」
・西郷竹彦「戯曲のことば 作者・主人公・観客」
・茨城のり子「民俗のことば」
・清岡卓行「現代劇の復活」
・木場瀬卓三「現代戯曲の原理」
・北森嘉蔵「自己否定による創造」
・遠山茂樹「冬の時代 ドラマと歴史学の両面から」
・平田清明「芸術とマルクス」
・江藤文夫「終章としての対話」