★吾妻ひでお『失踪日記』(イースト・プレス、2005/02、amazon.co.jp)#0285
漫画家・吾妻ひでお(あづま・ひでお, 1950- )氏の新作は、作家本人の実話に基づいた日記漫画。1989年に失踪したあとのホームレス&肉体労働生活と、アル中で強制入院したさいの経験が描かれている。ホームレス中に警官に補導されたらそこにファンがいて色紙をねだられる(しかも「夢」と書くように請われる)話ほか、涙なくしては読めない。花輪和一の『刑務所の中』(青林工芸舎、2000/07、amazon.co.jp)を思い出したりしながら、おもしろかなしく読んだ。それにしてもへんなひとのオンパレード。おまけに「裏失踪日記」(インタヴュー)がついている。
旧作の『オリンポスのポロン』(全2巻、ハヤカワコミック文庫、2005/02、amazon.co.jp)が再刊されている。『ななこSOS』も同文庫から再刊されるとのこと。この調子でどんどん復刊していただきたい。
また、『comic 新現実』 Vol.3 (角川書店、2005/02、amazon.co.jp)は、吾妻ひでおを特集している。
⇒作品メモランダム > 2005/02/28 > 『新現実』Vol.3
http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050228#p6
近日中にメモをつくります