★平田実『超芸術——前衛美術家たちの足跡1963-1969』(三五館、2005/03、amazon.co.jp)#0313
1960年代日本の前衛芸術家たちの姿を追い続けた平田実の写真集。
よく知られた「ハイレッド・センター」の「清掃/BE CLEAN!」風景をはじめ、赤瀬川原平、中西夏之、高松次郎、篠原有司男、小野洋子ほかによる、行動がそのまま芸術であり、あとには作品が残らないような営為をとらえた写真の数々が集成されている。
掲載作品はいずれも現代美術のテキストでもしばしば引用される写真ばかりで、不覚にも写真そのものは何度も目にしていながら撮影者を知らず、「これも平田実氏の写真?」を連呼しながら打ち眺める。見飽きない一冊。
JCII(財団法人日本カメラ財団)が発行する「JCII NEWS」第174号、2005年3月号によると、2005年03月01日(火)から03月27日(日)まで、JCIIフォトサロン(東京都千代田区)にて平田氏の作品展「とび出したアート」が開催されているとのこと。
今回の作品展では高松次郎・赤瀬川原平・中西夏之(ハイ・レッド・センター)、オノ・ヨーコ(小野洋子)、篠原有司男、刀根康尚、中村宏、立石紘一、パイク・ナム・ユン(白南準)、秋山祐徳、加藤好弘・石田信市(ゼロ次元)、木下新、桜井孝身等、これら1960年代(1963年〜1969年)における若き前衛美術家たちの活動ぶり、及び、岡本太郎、ヤスパー・ジョーンズ、サム・フランシス、中原裕介、大岡信、滝口修造、磯崎新、宮田国男等の周辺の美術家・評論家など、若き美術家たちを取り巻く背景、周辺状況をカメラの目で捉えた作品、約80点(全作品モノクロ)を展示します。
(同誌案内より抜粋)
⇒JCII > 平田実作品展「とび出したアート」
http://www.jcii-cameramuseum.jp/p-events/20050301.htm