藤枝晃雄『現代芸術の彼岸』(MAUライブラリー03、武蔵野美術大学出版局、2005/06、amazon.co.jp


美術研究者・藤枝晃雄(ふじえだ・あきお)氏の美術評論集。この人の怒りはどのようにして持続しているのか。

真の創造とは何か。真の批評とは何か。錯綜し混迷を深める現代美術に、今まさに読まれるべき待望の書、ついに刊行! 抽象表現主義の思想を根底に、著者がここ数年にわたって著してきた批評・研究論文の集大成。著者の透徹した審美眼と鋭い批評精神は<芸術>に真摯に取り組む者たちの指標となろう。


■第1部 芸術の不在
・現在病について
アヴァンギャルド−その生と死と再生
・状況としての美術
・ネオ・アヴァンギャルドの落陽


■第2部 現代彫刻再考
・アメリカ現代美術の変貌−「ミニマリズムから表現主義へ」展をめぐって
・美術、1950-1990−その顕示的局面


■第3部 造形/反造形を超えて−抽象表現主義論の視点から
・抽象表現主義、その時空の表現をめぐって
・描くことへ
・「政治的利用の芸術」について
・抽象の生成


■第4部 美術批評の現在−その位相学的検証
・フォーマリズム再考−現代日本美術の場合
・メタ理論を遁れて

武蔵野美術大学出版局サイトより)


武蔵野美術大学出版局
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