『フリースタイル』 vol.2, autumn 2005(フリースタイル、amazon.co.jp


季刊雑誌『フリースタイル』の第二号は、特別座談としてやまだないと氏、よしながふみ氏、福田里香氏の三人による鼎談「私たちの「少女漫画」」を掲載している。この鼎談、ユリイカ2005年11月号「特集=文化系女子カタログ」(青土社)の脇において読んでみてもおもしろい。

やまだ このあいだ言ってた、オタクを憎むっていう話が面白かったね。


よしなが 福田さんによるとオタク憎み世代だって言うんですよね、岡崎京子さんの世代の人たちは。


福田 私は岡崎さんと同学年。岡崎さんはあれだけいろんな女の子を描いてるんだけど、オタクの子はつねにブスで、デブで、性格も最悪。ステレオタイプなんですよ。岡崎さんはすごく憎んでるの、オタク・フォビアみたいなかんじで。そういうインタビューも残しているんですよ。でも、それが羽海野さんになってくると全部並列なんですよ。おしゃれなこともオタクも。たとえば、羽海野さんは羽海野さんの漫画でほかの人に同人的なことをやられても、意外と平気。よしながさんもそうだよね。これってちょっと上の世代の人にはない。

(同鼎談より)


本号から連載開始の和田誠氏による「自分だけのデザイン史」山田宏一の「映画教室」 第二回 映画史——前史2 パノラマからパンが生まれた」は、はやく続きが読みたい連載。次号は、2005年12月20日発売予定。


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