★『文學界』第59巻第7号、2005年7月号(新潮社)
01:松浦寿輝+星野智幸+陣野俊史「村上龍『半島を出よ』を読み解く」
鼎談冒頭にて松浦氏、同書を絶賛。
02:福田和也「不本意な覚醒——ヴィットリーニのファシズム、ユンガーとナチズム」
今年に入って二冊の邦訳、『追悼の政治——忘れえぬ人々/総動員/平和』(川合全弘訳、月曜社、2005/01、amazon.co.jp)、『ユンガー=シュミット往復書簡——1930-1983』(山本尤訳、法政大学出版局、2005/03、amazon.co.jp)が刊行されたユンガーと、
『人間と人間にあらざるものと』(イタリア叢書、松籟社、1981/01、amazon.co.jp)につづき二冊目の邦訳となる『シチリアでの会話』(鷲平京子訳、岩波文庫、岩波書店、2005/02、amazon.co.jp)が邦訳されたヴィットリーニを俎上にのせた文章。論考というよりは、これらの書物を紹介する小文であった。
⇒作品メモランダム > 2005/01/25 > ユンガー『追悼の政治』
http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050125/p2
⇒作品メモランダム > 2005/02/17 > ヴィットリーニ『シチリアでの会話』
http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050217/p1
そのほか、内田樹「私家版・ユダヤ文化論 第7回——ある冒険的反ユダヤ主義者の肖像」、高橋源一郎「ニッポンの小説 第7回——それは、文学ではありません(承前)」、茂木健一郎「脳のなかの文学」は最終回。