『ルールズ・オブ・プレイ』を使い倒すために


お知らせが続いて恐縮です。今年の後半は、数学や明治の学術や文学の世界にどっぷり浸かっておりましたが、年末近くになってゲーム方面のお話が続きます。


2013年11月29日(金)に、Ludix Lab(NPO法人Educe Technologies)主催の公開研究会でお話をさせていただきます。



テーマは、サレンとジマーマンのルールズ・オブ・プレイ――ゲームデザインの基礎』(拙訳、ソフトバンククリエイティブ)を、どのようにしたら使い倒せるかです。


同書は、ただでだえ分厚い本でもあり、なおかつ内容が多岐に渡っているので、一度通読したくらいでは「読んだ」と言えないような書物であります。


では、どんなふうに付き合えば、ゲームを作ることや分析することに役立てられるか。そんな問いを立てて、検討してゆく予定です。おそらく、本の読み方の話から始まり、ゲームを作ることについてあれこれ論じることになると思います。


この研究会もまた、藤本徹さんに企画・設定していただきました。ありがとうございます。


下記は、Ludix Labによる開催趣旨です。

概要:
 サレン&ジマーマン著『ルールズ・オブ・プレイ』 は、ゲームのルールや構造、インタラクションのデザイン、ゲームがもたらす遊びや文化の形成とその周辺概念が詳細に検討されており、ゲーム開発者、研究者はもとより、広くデザインに関心のある人に多くの示唆を与えてくれる大著です。一方で、一般読者が独力で読み解いて活用するには少々手強いところがあるため、本書の価値が十分に活かし切れていないのが惜しいところです。


 そこで今回は、ゲーム作家で『ルールズ・オブ・プレイ』翻訳者の山本貴光氏をゲストに、本書が扱うゲームデザインを題材に話題提供していただき、本書のゲームデザインの考え方や技法への理解を深め、参加者のデザインスキル向上に役立てることを趣旨とした研究会を行います。


 本書を読みこなせていない方、関心はあったけど手が伸びてなかった方、本書のことは知らなかったけどゲームデザインの手法に関心のある方など、本書を読まれていない方対象ですが、もちろん既に本書を読まれた方が参加されても、さらに本書を「使い倒す」ための糸口を得る機会になると思います。どうぞご参加ください。


ゲスト: 山本 貴光 氏(『ルールズ・オブ・プレイ』翻訳者、ゲーム作家)
モデレーター: 藤本 徹(東京大学 大学総合教育研究センター 助教


ゲストプロフィール:
ゲーム作家、文筆家。慶應義塾大学環境情報学部卒業。1994年よりコーエーにてゲーム制作(企画/プログラム)に従事し、2004年からフリーランスとして活動。著書に『心脳問題』、『問題がモンダイなのだ』、『ゲームの教科書』、『デバッグではじめるCプログラミン グ』『コンピュータのひみつ』など。最新刊はサレン+ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』(訳書)。ゲームの代表作は 『That's QT』『戦国無双』『三國志VII』他。


日時:2013年11月29日(金)19時00分〜20時40分
(18時半開場で簡単なお食事をご用意しています。)


会場: 東京大学本郷キャンパス福武ラーニングスタジオ1・2(B2F)
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/index.html


参加費:
一般:前売2500円、当日3000円
学生:前売1600円、当日2000円


定員: 40名(定員に達し次第締切)


主催: Ludix Lab (NPO法人Educe Technologies)
問い合わせ: contact01@ludixlab.jp


定員40名のところ、これを書いている時点(2013/11/17 13:30)で、残り13席のようです。


⇒Ludix Lab公開研究会
 http://peatix.com/event/21806


⇒Ludix Lab
 https://www.facebook.com/LudixLab
 Ludix Labがfacebookで開設しているページです。